知らないうちに蔓延?

駆除後に捕獲した蚊からデング熱ウイルス(2014.9.4)


 デング熱ウイルスを保持した蚊が見つかったそうです。それにしてもしぶとい。一度は消毒薬を撒いて蚊を駆除したはずですが、生き延びた蚊が多数居たということになりそうです。

 しかも、その蚊を捕らえて調べたらウイルス検出という報告ですから、本当に駆除したの?という疑問が残ります。

 一方蚊を集めるような器具があるということですから、自宅周辺に藪が多い人にとっては、その器具を売って欲しいと考える人も多いと思います。(ドライアイスの二酸化炭素を利用とテレビで言っていましたから、なんかアイデア商品の可能性もありそうです)

 それはそれとして、実際にウイルスを持っている蚊が見つかったため、代々木公園の一部は閉鎖ということですから、おおごとです。

 それにしてもウイルスを持っている蚊の数がやけに多いと感じます。私が当初考えていたのは、東南アジアを旅行して、デング熱ウイルスを保持している蚊に刺された人が、特に症状を示すことなく帰国後代々木公園に遊びに行って、蚊に刺される。

 その蚊が他の人を刺して感染させたという風に解釈していたのですが、それだとウイルスを保持している複数の蚊が存在していることが説明できません。(デング熱ウイルス保菌者が何十匹もの蚊に刺されたということならありえますが、普通一人の人が何十匹もの蚊に刺されるなんてことはありえないように思います。

 マスコミの報道を聞いていても、感染者が何人とか、どこの県で感染が現れたという報道はあっても、原因を追求しているニュースがほとんどないのが不思議です。

 結果的に代々木公園の一部は立ち入り禁止になったようですが、実際に蚊に刺されても症状が出ない人もいるということですから、場合によっては自分がデング熱に感染していても気がつかない人が全国にいる、という可能性もあります。

 幸いにこれから秋に向かって蚊は減るとは思いますが、全国に散らばったウイルスを持っている人を刺した蚊が今後出てくると、それが原因で新たなデング熱感染者(二次感染者)が現れる可能性もありそうです。

 今のところそういった傾向は報告されていないのですが、日に日に感染者数が増えているのは不気味です。

 私は今日庭の除草をしましたが、まったく気がつかない内に数箇所蚊に刺されました。自宅は埼玉ですから、今後デング熱のような高熱を発することはないとは思いますが、近隣に代々木公園方面に遊びに行くような若者が居たら、余計な心配をすることになりそうです。

 さて、決着はどうなるのか?そして発生の原因はなんだったのか?もうしばらくこのニュースには注目したいと思っています。


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