食べ物から摂取する場合はトリプトファン

メラトニンを含む食べ物(2012.5.8)

 通常の生活をしていても、メラトニンは分泌されているわけですが、昼間は少なく夜は多いということがわかっているなら、昼間は陽の光をたっぷり浴びて、夜は意図的にメラトニンの成分の多い食べ物を食べればよく眠れるのではないかと思えます。

 そこでメラトニンを多く含む食物について調べてみました。これが分かれば、夕食にこれらの食材を使う事によって、眠りの訪れが早くなるかもしれません。

 ネットで「メラトニンを含む食べ物」という語句で検索してみると、メラトニンそれ自体を含む食物はバナナという名前が出てきましたが、それよりもメラトニンを作る元の物質である「トリプトファン」を含む物質は結構あることが分かりました。

 一例を挙げると、100gあたりの含有量が多い食品は「チーズ」「肉類」「糸引き納豆」「すじこ」「たらこ」「そば」などみたいですが、白米にも結構含まれているようです。

 もともとトリプトファンは必須アミノ酸(人体に必要な体内では合成できないアミノ酸)に分類されていて、我々が普通に食べている食品には適量含まれていると言うことです。しかし摂りすぎると肝硬変を招くこともあると書かれていますから、サプリメント等の摂りすぎは要注意です。

 以上の事から、普通に食事をしていれば普通にトリプトファンが摂取でき、そこから更に必要に応じてメラトニンが合成されるということになりそうです。

 ただし片寄った食事をしていたり、砂糖の多いお菓子や油脂成分の多いスナック類ばっかり食べていると、必須アミノ酸のバランスが悪くなり、眠れない程度の騒ぎでは収まらなくなる可能性もあります。要するに体によいとされる普通の食事をしなさい、ということでまたしても当たり前の結論になってしまいました。

 では眠れないとき、意図的にメラトニンを摂取するのはどうかと言うことになると思いますが、これについては様々なサプリメントが出ているようです。

 アマゾンで見たら「グリシン」という名前の栄養補助食品が人気のようです。効果があったというレビューも比較的多いようですが、もともと睡眠薬を使用していたような方には効かないみたいです。

 とりあえず何とか眠れるけどもっと深く眠りたい、みたいな人が使うとぐっすり眠れそうなレビューが並んでいます。価格的にもそれほどではないので、医者に行く暇がないひとは試してみてもいいのかもしれません。

 ただ医者に行く暇がないような忙しい人は、それがストレスになって眠れないという可能性も大きいですから、やはりストレス解消を優先するのが王道ではないかなと感じます。



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睡眠


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