寝る子は記憶力も発達します

睡眠時間と海馬の体積(2012.9.24)

 今日は上掛けを日干しにしました。取りこむとき、ちょっとパタパタはたいてみたらホコリがものすごい勢いで舞い上がってびっくり。あんな上掛けの中で寝ていたら、喘息になるのは当たり前だと感じました。やはり喘息患者はこまめに洗濯し、干さないと駄目ですね。

 しかしこれから先徐々に気温が低くなるので、その度に仕舞い込んでいた寝具を取り出して夏のものと交換していくことになるわけですが、取り出してすぐ使うのは、避けた方が良さそうですね。面倒ですが、一度日干しをして軽く叩いてから使った方が良さそうです。

 というわけで、喘息症状は一件落着。話は変わります。9月18日のヤフーニュースで「寝る子は海馬も育つ=脳で記憶や学習担う部分」という記事がありました。一読して「なるほどな」と思えましたので紹介します。

 記事の主旨は宮城県の5〜18歳の子供達290人で、睡眠時間と海馬の体積の関係を調べたところ、1日に8〜9時間寝る子の方が海馬の体積は大きくなっていたというものです。

 では「海馬」というのは、いったいどこにあって、どんな機能を持っているのかと言うことですが、場所は脳の中央部に中脳がありますが、そのちょっと下で、中脳を左右から取り囲むような形の細長い組織です。

 記事に寄れば、この海馬は「大人になっても脳神経細胞が新たに生み出されるが、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者、高齢のアルツハイマー病患者では縮小している場合がある。」とのことで、常に脳を最新の状態に維持する機能があるようです。

 またアルツハイマー病で代表されるような、記憶にも関係している機能を持っているようです。過去には、手術でこの海馬を切除した患者さんがいて、その方は数分以内のことしか記憶に残らなくなったということですから、海馬は長期記憶を維持、管理している中枢であるともいえそうです。

 その海馬がアルツハイマー病では縮小している場合があると言うことですから、逆に言うと、記憶がしっかり定着するためには、この海馬の働きや大きさが重要であるという結論になります。

 で、この大きさというか、体積は睡眠時間に関係する、と言うことですから、中学高校時代のもっとも様々な学習記憶が必要な時期に、ゲームやネットで夜更かしをするというのは良くない、と言う結論になります。

 記事では1日8時間程度と書かれていますが、中には数時間しかねていないとい言いながら登校してくる生徒も、実際に私の職場にはいます。

 夜遅くまで起きているというのは、最近の若者では当たり前の現象になっているようにも思いますが、それによって学習効果に影響があると言われれば、受験生も気になると思います。

 その意味では、体力があっても最低7時間ぐらいは寝るという癖をつけることが、将来の記憶と健康のために良いということです。



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