竜巻の発生は今後も増えそう

突風(竜巻)の原理と備え(2013.9.3)


 健康とは直接関係ありませんが、昨日の埼玉県から千葉県にかけて起きた突風(竜巻)の被害はすごいですね。私は自宅でお昼を食べて、そろそろ夕食のための買い物に出かけようとしていたときでした。 

 外へ出ようかなと思っていたら、暗い空から雨がシトシト降り出しましたので、「こりゃちょっと待った方が良さそうだ」と思って部屋に戻りました。 

 するとシトシトの雨がいきなりゲリラ豪雨に。すさまじい勢いで降ってきます。このとき我が家から30kmほど離れた越谷市では突風(竜巻)が発生していたようです。そのことに気がついたのは、夕方のテレビのニュースを見てからです。 

 今日になって、被害の状況がさらに明らかになり、この突風(竜巻)が発生した原理も、テレビ等で解説されています。 

 早い話が、上空に寒気が流れ込み、地上付近が異常に熱いと、その温度差により地上で温められて膨張し軽くなった空気が一気に上昇。 

 このときもし上空の寒気が高いところにあれば、上昇した空気は徐々に冷やされ、雨や雹になって落ちてくるわけですが、寒気の高度が低いと、上昇する空気の通路が出来てしまい、強力な掃除機で上空から大気を吸い上げる形になり竜巻が発生します。 

 先ほどのニュースで気象庁はこれを竜巻と断定していましたが、すでに映像等で見れば一目瞭然のような気がして、断定するまでにこんなに時間がかかるのが不思議だなという気がしました。 

 ただその際、この竜巻はF2という勢力に分類されると言うことで、同時に表示された分類表にはおよそ秒速60mの風が吹いたということのようです。 

 一般的に風速10m程度が台風の風に相当し、人はその風の中を歩くのが困難だと思いますので、風速60mとなると、ちょっと想像を絶します。 

 時速に直せば216kmとなりますので、新幹線の速さです。ということは新幹線に開けられる窓があれば、その窓から手や顔を出したときの風に相当します。 

 車で高速道路を時速100kmで走っているときでも、窓を開ければ相当量の風が吹き込んできて、車内の軽いものは飛び交います。それの2倍量の風が吹いたと言うことになります。 

 天気予報ではこれまで「突風や竜巻に注意してください」という言い方は良くしていましたが、実際具体的にどうすればいいのか、と言うことはよく分かりませんでした。 

 今回の例を見ていると、ともかく怪我や被害は瓦やガラス等の飛来物または電柱等の倒壊物による物が大きいようですから、身を守るとすれば、なるべく家の中心で、窓が少ないか、窓の面積が小さいところが良さそうです。(大きいとガラス全体が風圧でたわんで割れる可能性があります) 

 また窓は閉めた上で鍵を掛けないと風で動いてしまい、その結果室内に風が吹き込み被害が大きくなると言うこともありそうです。間に合えば、雨戸を閉めるのが効果的です。 

 それにしても、今回の突風(竜巻)を見ていると、猛暑の夏では、どこでこういった現象が発生してもおかしくないなと思えます。 

 今回発生して被害を受けた場所は、発表によれば幅100m、長さ19kmということで、この中に入るかどうかと言う確率的な問題でもあるような気もしますが、備えは必要だなと感じています。


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