検査漬け、薬漬けの医療に不信感

日本の医療費が必要以上に多い原因(2015.7.3)
 

 早期退職をしてから新聞をよく読むようになったのですが、改めて記事以外の下段の広告を見ると、本当に健康関連の広告が多いなと思います。

 毎日のように、あなたは不健康だから、これを飲みなさい、食べなさいと言われ続けている様な気がします。幸いにも早期退職後、仕事のストレスから解放されたせいか、体調は逆に改善しています。

 その証拠に、早期退職直前後の医療費は月6000円前後かかっていましたが、早期退職後は3500円前後に激減。さらにちょっと前に医師が薬をジェネリックに変えてくれた結果、今は2000円強となっています。

 というわけで、この6年間、56歳から62歳にかけて、私の医療費は激減しました。一方で国民健康保険料は、毎年結構高額な請求が来て、3割負担でも明らかに損しているなと感じています。
 
 まあ将来高額療養費制度を使うことになれば、今多めに支払っている保険料が生きてくるのかなと期待していますが、もしかしたらその頃は高額療養費も減額なんてことになっているかもしれないなと、ちょっと不安に思っています。

 というのも今日の新聞の、これまた広告ですが、医療費が39兆円を越し、今後も増えることは間違いないと書かれていたからです。

 つまり医療費が今後も増加することは間違いないのに、国家の財政は逼迫。これを解消するには社会保障費を削らざるを得ず、その中でも特に医療費削減が急務だという論調が最近強くなっているからです。

 まあ高齢者が増え続けているからしょうがないんだと考える人が多いと思いますが、本当にそれだけが原因なのかとちょっと疑問に思ったので、医療費が増える原因というのを、ネットで調べてみました。

 すると、「こんな原因もあるじゃないか」という項目がいくつか出てきました。その中で「日本臨床外科学会」というページが参考になりました。このページの内容を見ると、医療費増額の理由として以下のような項目が挙げられています。以下引用です。

1.病床数が多い、在院日数が長い
2.薬剤価格が高い、薬剤使用量が多い
3.医療材料価格が高い
4.検査が多い
5.受診回数が多い
(引用終わり)

 つまり簡単に言えば、必ずしも少子高齢化だけが問題なわけではないということです。実際私は我が家のすぐ近くにある病院で高血圧や腹痛の症状で何回か診察を受けたことがありますが、ちょっとしたことで相談しても、すぐに検査をしましょうということになります。

 そこまでは必要ないんじゃないかと思ったこともありましたが、、念のためと思いX線や血液検査、尿検査まで行いましたが、結局結果を見て短時間の診察で「大丈夫でした」、ということが何回もあり、「こりゃやっぱり大げさすぎるぞ」と思いました。

 しかしこの病院、地元では信頼があるのかどうか不明ですが、待合室に行くと高齢者が多数待っています。

 まさに日本の医療体制の縮図だなと思いますが、母親が診療に行くと山ほど薬をもらってくることもありましたので、上記の医療費増加の背景は単に病人が増えているのではなく、検査漬け、薬漬けという原因も大きいような気がします。


国民健康保険料


医療費関係


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