いずれは体内にマイクロロボット?

腫瘍細胞を狙い撃ちする微小カプセル(2015.6.22)

 バンコクに来ています。昼間は連日35度ぐらい。パキスタンでは45℃ぐらいの暑さで亡くなられてた方が出たというニュースも見ました。

 バンコクの35℃はまだ良い方かもしれません。ただ日中、必死に動き回ると間違いなく熱中症になるなと思っているので、出歩くときは、先ず水を飲んで、帽子をかぶり、日なたを歩くのはなるべく短時間、と言うことを心がけています。

 それでも、旅行ですから、家にいるときよりは動き回る機会も多く、連日1〜2万歩ほど歩いていると思います。加えて高架鉄道を使うことが多いため、そのホームにたどり着くため合計100段ぐらいの階段を上り下りしていますので、必然的に足が鍛えられます。

 一方出発直前に感じた足の親指のうずきの気配がまだ残っていて、どうもすっきりしません。旅行中は小食になっているので、食べ過ぎではないのですが、ビールの影響が大きいかもしれません。

 ただ悪化する気配はないので、様子を見ながら歩き回っています。運動量は充分です。

 現地でも朝食時は日本の新聞を読むことが出来、韓国のMERSがなかなか収束しないことに不安を感じています。

 バンコクでも中東からの旅行者が一名MERSだったことが分かり、すぐに隔離。それでも連日こちらの地元の新聞ではトップ記事の扱いになっていましたので、関心は大きいと思います。

 今日の新聞には「ガンを狙い撃ちする微小カプセル」という記事が出ていて、興味を持って読んでいました。直径55nmと書いてありますから、55×10ー9(m)と言うことになりそうで、0.000000055(m)という大きさ。

 その中に放射性元素のガドリニウムという物質を入れ、これに中性子線を照射するとガドリニウムの原子核が崩壊して放射線を出すようで、これがガン細胞を殺す、と言うことのようです。

 要するに今までは外部から放射線を照射して、ガン細胞やその周辺の細胞を駆逐する、と言う形だったものを、内部から破壊すると言うことです。

 その昔、「ミクロの決死圏」という映画があって、これは主人公が小さくなって体内に侵入して脳出血を治すという映画だったと思いますが、それと似ているなと感じました。

 ただなぜこのカプセルがガン細胞近くにおびき寄せられるのかと言う記述がありません。腫瘍細胞表面の何らかのタンパク質を目印にしているのかなと思いますが、目印が分かっても、そこに集まるメカニズムが不明。

 しかしネズミの実験は成功したと書かれているので、確かに凄い技術だなと思います。こういった技術の発達は、やがて体内で活躍するマイクロロボットを生み出すのだろうなと感じます。


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