抗生物質にもいろいろな種類が

気管支炎で処方される抗生物質(2016.8.22)

 気管支炎は気管支付近で起きる異物と免疫細胞の闘いによって生じるもので、その残骸が痰になることが分かりました。予後ですが、異物がすべて排出されるか、異物の増殖が免疫細胞に寄って抑制され、最後は消滅すれば病気が治ったという事になりそうです。

 というわけで、これらすべての過程を、自分が持っている免疫細胞の力によって行う事が出来れば別段薬はいらないわけですが、異物の量が多い、若しくは自分自身の免疫力が弱くなっている場合は薬に頼ることになります。

 ではどんな薬が考えられるか。先ずは異物の増殖を抑える薬が考えられますが、これが抗生剤になります。しかし近年あまりに抗生剤を安易に利用したツケで、抗生剤が効かない、いわゆる耐性菌の存在が問題になっています。

 ということは逆に言えば、普段の風邪、インフルエンザ、咽頭炎、気管支炎と言った症状で、安易に抗生剤を使っていると、自分の体の中に耐性菌が生まれてしまい、症状が重くなっても抗生剤が効かないという場合がありそうです。

 その意味では、気軽に抗生剤を処方する医師がいたら、ちょっと気にしても良いのかもしれません。しかし今回の私の気管支炎では、明らかに日に日に少しずつ症状が重くなっていくように感じましたから、これは免疫系が負けている証拠です。

 そのままにしておけば肺炎に発展する可能性もあり、多くの高齢者が最後は肺炎で亡くなっていることを知っているので、軽いうちにきちっと治したいという気持ちがありました。

 ところで抗生剤ですが、これは細菌類の増殖を抑える薬であって、ウイルスやか化学的有機物質には効果がないと思われます。つまり自分の気管支炎の症状が何に由来するものかという事を把握しないといけないことです。

 その目安になるのがどうやら痰の色のようで、黄色や緑っぽい色のものは細菌性のものであると判断して良さそうで、その場合は抗生物質で効果が出るという事です。

 ただし耐性菌の問題がありますから、安易に長期間服用するのも問題です。かといって多少症状が改善したからと、医師に言われた服用期間を勝手に短縮して途中でやめてしまうと、再び細菌の増殖が活発になり、慢性的な気管支炎になることもあるみたいです。

 というわけで、抗生剤はどうやら5日間程度処方されるようなので、この間はきちんと服用し、後は自分の体力(免疫力)でカバーというのが基本になりそうです。

 次に抗生剤ですが、要は細菌の増殖を抑制する薬です。抑制するにはどうしたらよいかという事ですが、これは二つの方法があるような気がします。

 一つは細菌そのものを破壊・駆逐する方法。もう一つが、細胞分裂の過程を邪魔することで、増殖を抑制するという方法です。

 ネットで調べてみると、抗生剤は大きく以下の5種類ぐらいに分かれているようです。

・ ペニシリン系

・ セフェム系

・ マクロライド系

・ テトラサイクリン系

・ ニューキノロン系

 次回以降に機会があったらこれらの作用について、個々に調べてみようと思います。



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