自分の筋肉の状況を把握

タニタの新しい体組成計で筋質点数を測定(2013.5.6.10)

 何かと話題になっている「タニタ」という会社が、新しく家庭用体組成計という健康測定器具?を売り出したというニュースが流れ、何だか面白そうだと思い、内容を見ています。

 製品名は「inner scan DUAL」というブランド名で、筋肉組織の状態を評価する機能が盛り込まれたというものです。価格はオープンですが、一番安いものが15000円ぐらいと、ネットのニュースでは書かれています。

 ではいったいどんなことを測定して何が分かるのか?ということですが、先ず「DUAL」というのは「二重の」という意味です。「inner」は「内部」、「Scan」は、パソコンの周辺機器であるスキャナーの語源ですが、「走査する」という意味です。

 従って、二つの手段で内部走査をするということになりそうですが、この二つの手段というのは、どうやら高い周波数の電流と低い周波数の電流ということになるようですが、これだけだと良く分かりません。

 微弱な電流を流して、高い周波数は細胞全体の情報、低い周波数は細胞外の情報を得ると書かれていますが、どうして分かるのかは不明。

 ただ細胞全体の情報=細胞の質、細胞外の情報=細胞を取り巻く組織液の情報と考えると、多少は納得がいきますが、つまるところ微弱な電流を流してわかることは、体の内部抵抗ぐらいではないかとも思えます。

 しかし実際にはそんな細かいことを考えずに、要は筋肉の質が分かるんだと考えればいいのかもしれません。

 となると問題は筋肉の質とは何かということです。これについては、要するに筋肉量8重さや体積?)が同じでも、その筋肉そのものの力(強さや瞬発力)が違うというところがポイントのようです。

 つまりスポーツ選手の場合と私のようなひょわな高齢者の筋肉では、同じ重さでもその働きがまったく異なるわけで、それを電気的に見分けることが出来るということのようです。

 しかし問題はそこから先ですね。自分の筋肉の質が悪い、と判定されたときどうするか?当然筋肉の質を上げるために何らかの運動をしたほうが良い、ということになるわけで、これまでみたいに「何となく運動不足だな」という感覚から、このままでは筋質点数(という語句であらわされ0〜100点まであるそうです)が40点だから、せめて50点にしようという数値目標になりそうです。

 ただちょっと嫌だなと感じたのは、やがてこういった測定器が集団検診でも使われるようになり、自分で納得して運動するならともかく、血液検査みたいな表で、筋質点数30:運動不足、なんて書かれるようになるかもしれないなと予想できることです。
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