どんな物質が低周波音を遮蔽するか

低周波音の振動数と遮蔽効果(2014.12.12)

 「音」ですが、これは物理の世界では粗密波と定義されています。粗密波というのは、空気の密度が濃い部分と薄い部分が交互に入れ替わり振動するもので、この振動の回数が1秒間に何回あるかが振動数となります。

 つまり50Hzの音は、1秒間に空気の粗密が50回繰り返されると言うことです。この繰り返される振動を、我々の鼓膜が感知し、それを「低い音」と認識するわけです。

 というわけで、これが我が家の寝室で聞こえるわけですが、先ずはベランダに出て耳を澄まして、どの方向から聞こえるかを確認。すると音の発生源と思われる方向に、空調の排気口らしきものがあることを確認。

 しかしすぐ近くまで行って確認したわけではありませんので、その方向が怪しいと思っただけです。

 次に部屋の中のどの部分で音がよく聞こえるかを、深夜静かな環境で部屋の中をウロウロしながら確認。すると部屋の一番南西側の角、すなわち私が寝ているとき、ちょうど頭の部分が来るあたりが一番良く聞こえます。

 先ほどの排気口はちょうど家の南側に位置するので、寝るのを逆向きにしようかなと考えましたが、そうなると迷信とは思いますが「北枕」という語句が頭に浮かび、なおかつ、部屋の使いかって悪くなります。

 というわけで先ずはベッドの位置は現状のままにして、防音について対策をいろいろ考えてみました。

 最初にやったことは、私が寝ている南側の窓に沿って、音が聞こえるのは向かって右側(西側)か左側(東側)かを調べてみると、やはり窓ガラスのある私が寝ている側の音が大きく、雨戸を仕舞いっぱなしにしてある戸袋がある部分は音が若干小さくなるように感じました。

 つまり音の遮蔽効果は、サッシの窓よりも、雨戸が2枚収納されている戸袋の方が大きいということです。サッシの窓はきちんと閉まっていますが、戸袋の方は結構スカスカしています。しかしその内側には家の壁もありますから、遮蔽効果が高くなっていると判断。

 そこでとりあえず、戸袋の遮蔽効果がガラス窓よりも大きいということが分かったので、雨戸自体の遮蔽効果がどのくらいあるのか、戸袋から滅多に使わない雨戸を出して、私が寝ている窓側の方に移動し寝てみました。

 要するに、通常のサッシの窓ガラス+戸袋の戸という二重の遮音壁を作ったつもりです。ちなみに戸袋内の雨戸は木製ではなく、横に波をうったアルミ製です。結果は、音が若干減少しました。しかし深夜に耳を澄ますとやはりうるさい。

 ということは、戸袋+雨戸2枚+家の壁の方が、雨戸1枚+サッシのガラス窓よりも遮蔽効果が大きいということです。

 状況はだんだん分かってきましたが、なかなか遮蔽するのは大変です。「こりゃまいったな」と思い、こういうこときはネットの情報だと思って調べてみると、隣近所の低周波音で困っている人が意外に多いことに気がつきびっくり。

 基本的には音源をとめるのが一番ということですが、それがなかなか出来ないから悩んでいるわけです。というわけで、次に低周波音の性質についても調べてみました。



低周波音の性質


騒音関連


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