感染拡大の条件は?

2020.3.3

  安倍総理の突然の小中高臨時休業の発表は予想通り各方面に大きな影響を及ぼしているようです。しかし今は緊急事態だというメッセージは伝わったかもしれません。

 今日のニュースでも、微熱程度の人があちこちのコンサートやスポーツクラブに行って感染を拡大している例があると報道されていますから、症状が重くなる可能性がある高齢者の一人としては、出来れば控えてほしいなと感じています。

 とはいうものの、やはり唐突に発表されたことに対する不満は大きい。その上、決断の過程は特定の専門家のアドバイスによるものとの説明では、なかなか「よし分かった」という気にはなれません。

 まあそれだけ緊急性があったという事のなのかもしれませんが、だとしたら若者より症状が重くなると言われている高齢者への対応はどうなるんだ?という蓮舫議員の質問は当然です。

 しかしこの質問に対して「高齢者は出歩かない」というヤジが飛んだようで、あとで謝罪はされたみたいですが、やはり議員の質の低下が激しいなと感じます。

 さて、いつものように「Johns Hopkins CSSE」というサイトの数値を見ています。今日の中国本土の感染者数は80143名と、遂に8万名の大台に乗ってしまいました。

 ただ昨日は79827名だったので増加率は1.004倍とかなり低いです。とはいえ約300名の増加ですから、終息は遠いという事でしょうか。

 また世界全体の感染者数は88385名から90427名と、こちらは9万名台に到達。1日で2000名程度増えたことになり、増加率は1.023倍。やはり大きな値です。

 内訳をみると、大きく増えている韓国は3736名から4335名に増加。相変わらず増加率は大きいです。昨日は増加の要因となった宗教団体の代表者が土下座をして陳謝したという記事もありましたが、今後大きな問題になりそうです。

 またイタリアは昨日の1694名から2036名に増加。やはり大きな増加率です。特に北方で感染拡大が伝えられているので、やはり寒い地方では感染が拡大しやすいのかなという気がしています。

 そしてイラン。978名から1501名。イランは暖かい(暑い?)国という印象があったのですが、何故増えているのか?もしかしたらウイルスは乾燥に強いのかもという印象です。

 次が日本。256名から274名に増加。増加率は小さいですが、きちんとウイルス検査をしたら、感染者数はこの10倍?という見方もあるようで、検査体制の早急な確立が望まれます。

 さらにフランスが130名から191名。ドイツが130名から159名。スペインが84名から120名。シンガポールが106名から108名。アメリカが76名から102名となり、感染国は60か国を越したようです。

 一方亡くなられた方は3116名となり、遂に3000名を越えました。国別で目立つのはイランの66名、イタリアの52名、韓国の28名で、その次が日本の6名となっています。

 回復された方は42792名から47888名に増加。回復者数を感染者数で割り算した割合は、2月中旬は17%ぐらいでしたが、今日の値は53%で、一貫して上昇中。良い傾向だなと思っています。



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