一番の感染予防

2020.4.30

 感染者数が日々増加し、医療現場が悪戦苦闘する中で、そう言った記事を読んでいて少しずつ分かってきたこともあります。それが昨日書いた手洗いの実行

 これが第一段階。次がうっかりウイルスの付着した指で、顔を触ってしまう問題。医療現場では、これをフェースマスクによって避けているようですが、一般家庭で導入している人は少ないはず。私も同様です。

 だとすれば、眼や鼻の防御はなるべく触らないという努力をして、次が口。口腔内には唾液があり、この唾液内の物質でウイルスを駆除または喉に流すことは出来そう。

 という事は唾液が少ないと防御効果が弱くなるという事になります。従ってしょっちゅう口の中に何かを入れて唾液の分泌を促すというのも一つの方法かも。

 とはいえ、1日中甘い物を舐めているわけにもいかないと思うので、飲み物を飲んだり、寝ている時の口腔内の乾燥防止を意識するなら、睡眠時のマスク着用も効果がありそう。

 私はアレルギー性鼻炎で、口を開けて寝ることが多く、冬場はそれでよく喉が痛くなったりしました。そのため、マスク着用で寝るという習慣をつけたところ、のどの炎症頻度は格段に減少。

 当初はマスク着用で寝ると息苦しさみたいなものも感じましたが、今は全くそういった負の印象はありません。

 さらに唾液によってウイルスが胃に流し込まれれば、胃の中に分泌される胃液によってウイルスの活動は弱くなるという指摘もあるようですから、唾液や飲み物、マスクの効果は大きいなと感じています。

 ただしそのためにひたすら飲み物を飲むべきだという考え方もあるようですが、これだと胃液そのものの濃度が薄くなり、効果は落ちる可能性もありそうです。

 つまり通常の唾液分泌を維持することが大事で、基本は喉を乾燥させないという事なのかもしれません。

 続いてこういった対策をしたにもかかわらず、多数のウイルスが付着した手で口の周りを触れば、当然ながらその中の一部は喉の粘膜細胞に付着しそう。

 以前書きましたが、細胞の大きさが2mだとすると、ウイルスは直径1cmちょっとのパチンコ玉ぐらいの大きさという事になります。

 これが細胞内に食い込んで、ウイルス内に持っている遺伝子情報を吐き出すと、細胞内に含まれている様々な物質を利用して、その遺伝子情報に基づいて新たなウイルスが作られます。

 この新たなウイルスが、再び細胞を破って周囲に拡散という事になりますが、この異常を感知して闘うのがリンパ球。このリンパ球が活発に活動できる環境があれば、その人の免疫力は高いという事になりそうです。

 というわけで、巷には免疫力を高める食べもの等の情報が溢れています。しかし免疫力というのは、いろいろ調べてみると、病気への抵抗性といった漠然とした概念のようで、その指標もないし、単純に高められるというものではなさそうです。

 ただ免疫力ではなく、健康な体を維持するというような方向に考え方を変えると、これは要するに通常の様々な健康法になります。

 つまり良質の食事、適度な運動、十分な睡眠とストレス解消といったことでしょうか。結局現段階では、日々これを積み重ねるのが一番の予防法という事なのかもしれません。



BCG接種と新型コロナ


新型コロナ


表紙に戻る