血中酸素濃度が重要

2020.5.9

 厚労省がこれまで提示していた発熱37.5℃以上で4日間継続という検査基準の目安について、これを削除するという事になったそうです。

 人によって基礎体温はさまざまで、なおかつ4日間も放置されるという状態はどう見ても異常としか思えませんが、加藤大臣は、これは基準ではなく目安だったとの見解のようです。

 基準というのと目安では、言葉の上では強さが違うものの、実際に運用する現場では、目安としてしまってはあまりに基準が曖昧。結果的に基準という意味合いが強くなって、37.4℃ではダメという判定もあったのだと思います。

 また最初の頃はPCR検査体制が十分整っていないため、何とか検査数を減らして、検査による混乱を抑制したいという国や医療側の都合もあったのではと思っています。

 ただ、そういった目安によって自主隔離をしたり、検査を諦めたりした人が複数いたことは事実であり、一方で、側近に感染者が出たためすぐに検査をした政治家もいたりで、不公平感は大きかったような気がします。

 今回の改定で検査数も増えるのかなという気はしますが、現場の検査委体制が大きく変化したという話は聞いていないので、ますます検査にかかわる医療従事者の負担は増すような気もします。

 今日の日本の新型コロナの感染者数ですがJohnsHopkins大学の数値は、厚労省の数値よりちょっと大きい15575名。昨日からの増加人数は98名で、3/28以降初めて100名を切りました。

 増加率も昨日の1.006倍。これで三日間連続で1.01倍を下回っています。増加人数のグラフも以下の通り。下落傾向がはっきりしてきました。

日本の新規感染者数

 ただしちょっと気が緩んで外出が増えてしまうと、またあちこちで感染拡大という事も起こりそう。 韓国でも小規模ですが緩和に伴ってクラスター発生というニュースが出ています。

 こういったニュースを見ていると、規制緩和、感染発生、再び規制、緩和という流れが、今後数年間どこの国でも繰り返し起こるような気がします。

 この循環がなくなるためには、ワクチン開発または多数の人が抗体獲得という事にならないと駄目なような気がします。だとすればやはり自分が抗体を持っているかどうかが気になります。

 さて昨日からの続きですが、この病気の特徴は初期症状が5〜10日間続き、その後快方に向かう人と、一気に症状が悪化して肺炎で亡くなる人に分かれるようです。

 というわけで、初期症状から一気に悪化する人の症状にはどんな特徴があるのかという事が気になります。これには免疫系の過剰反応(サイトカインストーム)と呼ばれる現象が関係しているかもという記事もありましたが、ちょっと私には難しい。

 それよりも結果的に急激に肺炎症状が悪化するという事ですから、その悪化の初期症状をとらえるしかないような気もします。ではどんな症状なのか?

 「こりゃまいったな」と思ったのが、無自覚で肺損傷が進む場合があるというコメントで、これだと悪化の兆候が見えないという事になりそう。

 医療従事者のコメントでも「さっきまで普通にしゃべっていたのに、数時間で・・・・」という話があるようで、恐怖を感じます。そんな中、これなら目安になるかもと思ったのが

・ 息苦しさ
・ 胸痛
・ 早くて深い呼吸

という事なのですが、かなり主観的。というわけで、現状で唯一客観的指標になりそうなのが「血中酸素濃度」の測定。通常は95〜100あれば良さそうなので、この数値が落ちる兆候が見られたら危ないという事になりそう。

 ちなみに血中酸素濃度は、指に洗濯ばさみのような測定器をつけて簡単に測定することができます。今はネットの通販でも販売されています。値段は5000〜数万円。

 機器の名称はパルスオキシメーター。実はCOPDの兆候がある我が家の母親も持っています。アマゾンで7000円ぐらいのものを私が購入して渡してあります。結構便利みたいなので、私も購入を検討。

 今楽天を見たら妙に高いものが多い。アマゾンで見たら、レビュー件数も多く、妥当な価格のものがあったので、これを購入しようかなと思っています。




次のページへ


新型コロナ


表紙に戻る