PCR検査の実効性

2020.5.31

 街が賑わいを取り戻したというニュースが流れています。それはそれでよかったなと思っていますが、やはりちょっと心配。

 今日の日本の感染者数は16804名。前日比が75名となっていますが、私の記録では85名。厚労省が発表している新規感染者数の推移グラフを見ると、2次感染拡大の雰囲気を感じます。

 こじつけになるかもしれませんが、34県の規制が解除されたのが5/14。その直前あたりから出歩く人が増えていたと考えると、今日がちょうど3週間ぐらい。

 もしこの頃感染が拡大していたとすると、症状が出るまで2週間。症状が出て検査をしてその結果が出るまで1週間と私は考えているのですが、そう考えるとこの結果は当然?

 だとすると今後しばらくは今のような増加状態が続き、さらにすべての都道府県で制限が解除されたのが5/25ですから、昨日書いた通り6月中旬から再度増加ということも考えられます。

 今日のヤフーニュースでは、小池都知事が提案した東京アラートの数値的な目安で、3つの内2つの指標で目安を上回ったという記事が出ています。

 という事は東京アラートを発動という事になりそうですが、どうやら総合的に判断してまだ発動はしないみたい。一連の動きを見ていると、一度解除をして再度指標を越えて規制再開という判断は、かなり勇気がいりそうです。

 特に事業者の人たちは、ようやく解除されて、これで日々収入が得られると考えているわけですから、再度規制になるとインパクトが大きい。

 そういった現状が分かっているからこそ、再度規制に踏み切るという決断は、相当の覚悟が必要なのだと思います。という事は、今後どれかの数値がよほど突出しない限り決断はしにくいということかも。

 一方今日の毎日新聞朝刊にはPCR検査の検出実効性についての記事が出ていました。簡単に言えば発症する前日にPCR検査を受けても、陽性と判定されるのは33%だそうで、やはりこの検査は扱いが難しいみたいです。

 つまり何らかの予兆を感じても陰性と判定されることが多いということになります。また発症日の検査であっても陽性と判定されたのは62%。

 一番的中率が高くなったのは発症3日目で、それでも的中率は80%ということで、私も含めて検査数増加を主張する人も増えているようですが、やたら増やしても効率が悪そうです。

 となると、陽性と判定される条件は、記事にも書いてありますが、PCR検査だけでなく、「医師の判断」「濃厚接触の有無」等を含めて判断するという事になりそう。しかしこれまたなんとも曖昧な判定になりそうです。

 一方世界の感染状況を見ると、感染者数が本日遂に600万名を越しました。感染大国上位はアメリカ約176.6万人、ブラジル、49.8万人、ロシア39.7万人で合計約266万人で、世界全体の44%です。

 ちなみに一時期急拡大していたスペイン(青)23.9万人、イタリア(赤)23.2万人、フランス(黄)18.9万人の3/1からの感染者数推移は以下の通り終息気味です。

スペイン、イタリア、フランスの累計感染者数


 一方最近増加が目立つのがインド(紺)18.2万人、ペルー(緑)15.6万人、チリ(水色)9.5万人と言った国。3/14からの感染者数の推移は以下の通りです。

インド、ペルー、チリの累計感染者数




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