コロナが重症化する原因

2020.6.2

 今日の毎日新聞朝刊に「コロナ重症化 三つの鍵」という記事が出ていました。これまでの症例から、重症化する人の共通項として分かってきたことをまとめた記事ですが、その三つのポイントは「血栓」「免疫暴走」「危険因子」と書かれています。

 コロナウイルスに感染すると、患者さんの血液中に小さな血液の塊が多数できるようで、これが血栓となって血流を阻害。これによって肺炎だけではなく心臓や脳に障害が出るという事のようです。

 もう一つが、免疫暴走(サイトカインストーム)と呼ばれる現象で、体を感染から防御するはずの免疫機能が、過剰に働き始めて、自分自身の正常な細胞まで攻撃して内臓や血管を傷つけてしまうようです。

 三つ目が患者さん自身がもっている危険因子とのことで、特に肥満と喫煙の有無が指摘されています。また基礎疾患として、重症化した患者によくみられるのは糖尿病、心血管疾患、慢性肺疾患、慢性腎疾患だそうです。

 ちなみに肥満解消や禁煙に努めれば、上記の病気へのリスクも減少すると思われるので、自覚のある人は早めに改善した方が良さそうです。

 アメリカでは感染拡大が続いていますが、肥満の多い国としても有名。さらに1日のカロリー摂取量も世界第1位。もしかするとこういった要素も感染拡大の隠れた条件なのかもしれません。

 日本人は割と肥満が少ないし、痩せた体形への願望も強い。その上和食主体で日々のカロリー摂取量もアメリカの半分程度というデータもあり、この点では有利。

 その意味ではアジア系の人が新型コロナ感染拡大を抑え込んでいるのは食事の影響もあるのかも。ただし余りにカロリー摂取量が少ないと、今度は体力低下を招きそう。

 その意味では、過度のダイエットも良くないと言えそうです。また栄養学から考えると、脂肪の摂取量も関係しそうな気がします。この辺りいずれ栄養学の見地で考えた感染拡大という記事も出てくるかも。

 さて今日の日本の新型コロナ累積感染者数は16884名で、厚労省の発表では37名の増加。私の記録では33名の増加。幸いにして両方とも50名以下なのでちょっと安心。

 ただ北九州で感染者が増えているのが心配。福岡県の新規感染者数のグラフをみると、ここ1週間で急増しています。特徴的なのは学校で拡大が起きていること。

 私の身近でも、学校再開の動きがあって、久しぶりに朝と夕方に登下校する児童、生徒の元気な姿を見るようになりましたが、かなり心配。とはいえ再開しないと授業がどんどん遅れることになります。

 私は高校時代に、バリケード封鎖という経験をした世代ですが、この時も学校は三か月ほど授業なしで、その後の授業はものすごい速さで行われたため、消化不良のまま大学を受験。

 一浪して運よく入学はできましたが、学生になっても当時の授業時間不足を強く感じました。



東京で新規感染者が増加


新型コロナ


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