2020.6.10
昨日書いた内容と似たようなことが今日の毎日新聞朝刊にも書いてありました。「新型コロナのミステリー」という見出しで、一読しましたが、基本的には私が考えていた通りの説明です。
しかし、結論から言えば原因はいくつか考えられるが、これが原因だと指摘できるものはなさそう。やはり様々な条件による複合的な要因によるみたいです。
ちなみに記事には100万人当たりの死亡者数というグラフも添付されていて、一番多いのがイギリスで593.1人。次がスペインで580.4人。そしてイタリア558.6人。
4位が基本的には何も対策をせず、集団免疫ができるのを待つという方針で臨んでいるスエーデンで459.3人。何も対策をせずにイギリス、スペイン、イタリアより良い成績というのでは、これらの国は切歯扼腕?
累積感染者数もこれらの国は23万人を越えていますが、スエーデンは4.6万人ぐらい。何もしない方が感染者数が少なく、死亡率も低いというのはかなり不思議です。
さらにこの表では、下の方にアジアの国が出ていてフィリピンが9.0人、日本が7.2人となっているので、日本は上記の悲惨な結果になっているヨーロッパの国に比べると80分の1ぐらいの人数という事になります。
ただしアジアの国の中では日本は上位で、日本より少ない国は、インドネシアが6.5人、韓国が5.3人、インドが4.8人、中国が3.2人、そして台湾はなんと0.3人という好成績。
しかし本当に注目すべきなのはベトナムなのかも。ベトナムは累計感染者数も台湾と同程度の300人台で死亡者はなんと0名。いずれマスコミにもベトナムの対策が取り上げられるのではと思っています。
それにしても欧米諸国とアジア諸国でなぜこれほど差が出るのか?日本は清潔な街づくりや、人々の衛生観念が高いとは思いますが、それが80倍もの差につながるというのはあり得ない?
数倍の差だというなら、きっとそうに違いないと思えるような気もしますが、80倍ともなると、もっと根源的な条件がありそう
。
またアジア系の国が一般的に好成績を収めているということなら、やはり人種間の差異、さらに言えば遺伝子レベルの違いも関係しそう。
もちろんもっと以前から似たようなウイルスがアジア諸国に拡散していて、抗体を持っている人が多いのかもというという説も有力?
とはいえ欧米や中東諸国の中にも中国と頻繁な交流があった国は多いはずで、そうなるとイランやトルコ、サウジアラビヤといった中東の国でも感染拡大が抑制されそうなものですが、トルコを除いて終息する兆しは見えません。
ちなみに当初一次感染をほぼ封じ込めたように見えた韓国は、ここ2週間ぐらい連日30名上の新規感染者が発生しています。終息の機運が高まって、集団で集まる機会が増えてしまったように見えるのですが、だとすれば反面教師になりそう。
やはり飛沫感染が一番怖いなと感じます。