gotoキャンペーンの裏事情

2020.7.21

 今日の日本の新型コロナ累計感染者数は25841名。昨日が25422名だったので419名の増加。今日は500名以下になることを期待しつつ、場合によっては1000名に近づく数字も覚悟していたのですが、結果は良い方向に傾いたみたい。

 6月下旬に1日の感染者増加数がそれまでの50人前後から100人前後になりました。転換した境目の日は6/25だと思っているのですが、この日は86名の増加。

 前日は56名増だったので、約1.5倍。この数字を見て、これはまずい。もしかするとこの先感染が拡大するかもしれないと予想した人は、行動自粛に乗り出したはず。

 その影響は3週間後に現れると私は思っているのですが、その日付は7/16あたり。しかし現実には7/16あたりから新規感染者数が1日400名台から600名前後に拡大

 という事は、逆に言えば6/25の86名増加という数字を見ても、それがそのまま行動自粛につながったとは思えない。その次の節目が7/3で194名の増。前日が151名の増だったので約1.3倍。

 これはさすがにまずいと感じた人がどのくらいいたかは不明ですが、ここで行動自粛に転じた人が多ければその結果は3週間後の7/24あたりに現れそう。

 そう考えると、ここ数日の数字の増減で、7月初めの頃に不安を感じて行動様式を変えた人が多かったかどうかが逆に分かるような気もします。

 もしそう考えた人が多ければ、今週は数字の現象が望めそう。しかしこの時期経済活動はどんどん再開していますから、さらに拡大ということもあり得ます。というわけで、今週がその境目になる週となりそうで、数字の増減に注目しています。

 一方国側はそんな状況を目にしながら、経済再開への圧力に負けたのかgotoキャンペーンを企画。私は基本的にこのキャンペーンには大反対で、日本全国で一律延期が望ましいとは思っています。

 今日の毎日新聞朝刊1面にも「甘い見通し再三見直し」という見出しが出ていますが、記事内容を読んでその記事最後の部分が気になりました。

 記事には「経済界とか、観光業界の圧力がすごすぎて、とにかく始めることしか頭になかったようだ」と書かれていて、やっぱりそういう裏事情があったんだと、合点がいきました。

 まあ飛行機や列車の座席が埋まらない、ホテルや旅館にも人が宿泊しないという現状は確かに想像を絶するほど厳しい状況だということも分かります。

 しかし今キャンペーンをやれば、首都圏からウイルスが全国に拡散する可能性が大きいことも間違いない。もし全国各地で感染が広がれば、更に旅行業が衰退し、日本全国で医療状況が逼迫することは間違いない。

 目前の利益だけを追求すれば、大局的に見て結局大きな損失が発生するという可能性が大きい。図らずも現政府が経済界と強く結びついているという事が良く分かったキャンペーンだなという気がします。



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