2020.7.23
今日発表された日本の新型コロナ新規感染者数は27266名。昨日が26472名だったので、差し引き794名の増加。7/17に増加人数が622名となり以後6日間600名前後の数値が続きました。
となると来週はいよいよ800名台かと思っていましたが、来週になる前に800名になりそう。リンク先ページの新規感染者数のグラフを見ると、間違いなく二次感染拡大中。
しかし国はgotoキャンペーンを実行するためには、二次感染拡大中とは言えないはずで、そのためか様々な理由をつけて現状を矮小化している感じ。
私は経験がありませんが、第二次世界大戦末期の大本営発表が、敗戦に近づいている現状を素直に報道せず、ただひたすら「お国のためにがんばれ。日本は負けていない」と連呼していたような状況と似ているなと感じます。
要するに経済復活のために、gotoキャンペーンを強行し、出かける際は個人個人でリスク管理をしてと言い続けるだけ。という事は出かけた先で感染が広がろうが、出かけた本人の感染が判明しようが、あとは個人の責任。
感染対策をせずに出かけた旅行者が悪く、その治療のために医療が逼迫すれば、観光客受け入れの準備を怠った観光業者や宿泊施設、病院側、さらには地方自治体が悪いということになりそう。
そういった見通しも分かっているのか、小池都知事は不要不急の旅行は控えてと都民に呼びかけていますが、国は感染対策をすれば出かけてよいと言っています。
この感染症の怖いところは、無症状でもウイルスを保持している人がいるという事で、しかもその人たちが他者に感染させる場合があるという事。
また感染しても1週間前後潜伏期間があるようで、その間にも他者に感染させる場合があるみたい。
今まさに日本全国で経路不明感染者が増えているのはそういった事情があるのかなという気がしているのですが、そう考えると「感染対策をしていれば旅行はOK」という国の主張は疑問点だらけ。
さらに潜伏期間中に無症状だからと考えて旅行に出かける場合もあるはずで、そういった人達が現地で症状が出てくると、現地で2週間〜一か月ぐらい療養という可能性もありそう。
そういった背景があることを分かって旅行に行くのかなと私は疑問に思っているのですが、大多数の人は「リスクはあるけれど、マスクをして3密に気を付ければ大丈夫なはず」と考えてしまうはず。
また楽観的な人は、「私はそもそも感染などしないだろう」と考え、感染したのは「想定外」と考えそうです。
私は病気に関してはどちらかと言えば悲観的に考えてしまうので、「そこまで心配していたらどこにも行けない」という反論があることも分かっています。
どちらに転ぶかは良く分かりませんが、旅行先でたまたま発症してしまう人が少ないことを願わずにいられません。というか、有名観光地の医療機関は戦々恐々としているのではと推測しています。