感染経路のリスク分類

2021.4.10

 明後日の12日から東京、京都、沖縄に「まん延防止等重点措置」が適用されることになりました。期間はゴールデンウイークの時期も含まれるみたいですから、旅行計画を立てていた人への打撃は大きそう。

 国も都道府県も旅行事業者も飲食関連事業者も、あえて感染を拡大させようなんて思っている人はいないはずですが、結果的に規制の適用まで常に時間がかかってしまうことが、拡大の歯止めに繋がっていないような気もします。

 また何回も書いていますが、オリンピック実施にこだわる国の姿勢が、強い規制を行うことを良しとせず、「経済との両立」を掲げて、なんとなく緩い雰囲気を醸し出しているようにも思えます。

 聖火リレーで、そのリレーを見学する人が多数押し寄せることが分かっているのに、間隔をあければよいとか、マスクを着用していれば良いとか、声援をせずに拍手をすればよいとか、なんか常に緩い雰囲気を感じてしまいます。

 最近になって、ようやく「食事時であっても、食べていないときはマスクをしよう」みたいな雰囲気が出てきたようにも思いますが、実際に実行している人はまだかなり少ない。

 日本人の真面目さは良く分かりますが、常にアクセルとブレーキを同時に踏むような曖昧な感染対策では、結局両方とも崩壊するような気がします。

 さて前回の記事で書いた新規感染者数の予想者数ですが、最低値は2300〜2500名、最高値は4000名に達するかもと書きました。実際の値はどうだったか?

 最低値は4/6火曜の1569名、最高値は4/9の3451名、もしくは本日4/10の3452名という結果で、いずれもグラフの動きから判断した値よりも小さくなりました。

 その意味では、少ないほうにずれたと考えることもできそうで、「急拡大」と叫びたてるマスコミも増えたため、少し外出や夜の外食を控える人も増えたのかもしれません。

 そういう見方で今後1週間の間の新規感染者数を予測すると、週前半に1800〜2000名ぐらい。最高値は週後半に3800〜4000名程度になるように見えます。

 ちょっと気になっているのは、来週の新規感染者数はちょうど春休みの時期に感染したことになるわけで、ちょうど歓送迎会が行われたはずの時期です。

 すでにあちこちで歓送迎会が行われたというニュースが出ていますから、その影響が出てくれば、新規感染者数は上ぶれするのかもしれません。
 
 ちなみに、マスコミは新規感染者数の数値だけでなく、もう少し感染経路等の詳しい情報を提供してくれないかなと思っています。
 
 ネットで検索したら、アメリカの感染症学会がまとめたリスク分類の表を掲載していた北海道大学の客員教授のサイトがありました。具体的で分かりやすいです。
 
 こういった内容を一般の人が十分理解して日ごろの行動に生かせれば、感染確率はかなり減るのではと思われます。



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新型コロナ(2)


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