飲食店経由の感染

2021.7.15

 数々の疑念と不信を生み出しながら、それでもオリンピック開会式が近づいてきました。今日発表されている日本の新型コロナ新規感染者数は3194名。

 前回の記事で来週のピークは3000名前後になりそうと書きましたが、その予想をすこし上回った感じです。ただ新規感染者数のグラフを見ると、とりあえず今週は3千数百名という数字で収まりそうにも見えます。

 しかし来週23日(金)はオリンピックの開会式です。グラフの傾きを無理矢理1週間延長して、感染急拡大が続くと仮定すると、来週の新規感染者数のピークは、22日(木)か23日(金)あたりに4千数百名程度になりそうな気配です。

 1000名を越えたと騒がれている東京の感染者数も1500名程度になっていそう。今現在も「東京が1000名を越えた」というニュースが衝撃的な話題として飛び交っていますから、来週は更にパニック状態に近くなるのかも。(特にマスコミ)

 しかしこういった数字になることは6月下旬頃には分かっていたはず。その状況を知りながら、国はオリンピック実施にこだわってきたわけですから、まあ現状はしょうがないと考えるしかない。

 個人的には国への不信と諦念の気持ちしかありません。

 ちなみに7/14付の毎日新聞に「西村大臣の3悪手」という記事が出ていて、ここに「休業要請」や「酒の提供」に関する働きかけについての説明が出ていました。

 まあ内容はテレビのワイドショーでさんざん紹介されているものと同様ですが、私が気になったのは、感染経路についての記載。

 東京都のモニタリング調査によると、感染経路は同居者と職場からというのが約7割を占め、会食は8.6%になっているとか。

 つまり東京都の新規感染者数が1000人を越えている状態でも、実際に会食で感染した人は100名前後ということになります。(残りの2割は接触感染?)

 国は、飲食店で感染し、その人たちが家庭や職場で感染を広げているので飲食店の規制を強化しないといけないという考えに取り付かれているみたいですが、なんかそういった方針そのものが間違っているような気もします。

 飲食店への規制を強化するなら、さらなるテレワークの推薦とか、家庭内感染を防ぐ方法のアピール等、他にやることがあるように感じます。



感染拡大継続


新型コロナ(2)


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