アスパルテームとトレハロース

アスパルテームについて(2011.6.27)

 大変な猛暑から、一転して涼しい日になりましたが、一度悪化したアトピーはそうそう簡単に回復しません。症状が一気に表れるときは、猛烈な痒みに襲われますので、ついつい掻いていまい、1〜2日で悪化します。

 一方で治る過程は大変時間がかかり、場合によっては1週間、ひどいときは一夏持ち越しということもあります。そうならないためにも最初の対応が問題なのですが、なにせ夜中に痒くなったりするものですから、つい掻いてしまいます。アトピー患者共通の悩みだと思います。

 それはそれとして、先日アトピーには水道に含まれる残留塩素が良くないのではないかという指摘をメールで頂きました。なるほど充分あり得るなと思い、ちょっと検索してみましたが、塩素について考察されているページがかなりありました。

 砂糖の影響についての記述を終えたら、今度は塩素についても調べてみようと思います。

 さてアスパルテームです。しゃれた喫茶店では、砂糖の代わりに置いてあることがあります。うっかり入れようとして、パッケージの表示を見てびっくりしたことも何回かあります。

 もちろん毒性はないというのが厚労省の見解でしょうから、入れても問題ないと思うのですがアトピー患者としては神経を使います。

 そもそもこのアスパルテームという物質はどうゆうものかということから考える必要があります。ウィキペディアで調べてみると、日本を含むいくつかの国で製法の特許を所有し、「味の素」はこれを「パルスイート」という商品名で販売しています。

 化学式はC14H18N2O5と書かれていて、その構造はベンゼン環から酸素やアミノ基、水酸基が複雑に組み合わさった枝が出ています。しかしこれを見て内容が分かる人は有機化学の専門家だけだと思います。

 その後に人体に取り込まれても排出されてしまうと書かれているので、問題はなさそうですが、承認の段階でいくつか疑惑があったことが書かれています。

 個人的には「危うきに近寄らず」が正しいと思っているので、今後も利用はしないと思います。ただ知らないうちに食品添加物として飲んだり食べたりしている可能性はあります。

 アスパルテームについては、アトピー患者としては通常の砂糖以上に神経を使って出来れば使用しないようにしようと思っています。ただしアトピーに悪いというデータも根拠もありません。人工的に作られたものは避けたいという個人的な感覚です。


トレハロースについて(2011.6.28)

 次に天然に存在しているものから人工的に合成されている甘味料です。前々回のページに書いた名称の中から、先ずは「トレハロース」を選んでみようと思います。選ぶ順番に特に根拠はありません。

 最初にどんな物質なのかをウィキペディアで調べてみました。分子構造上はグルコースあるいはブドウ糖と呼ばれるごく一般的な糖が二つ結合した構造です。化学的には二糖(グルコースは単糖)と呼ばれています。

 発見の経緯は、最初はライ麦から、次にゾウムシから抽出分離。さらに近年デンプンから抽出されるようになったと書かれています。

 「えっゾウムシってなんだ?もしかしたらあの鼻がちょっと飛び出したような小さなこめつきバッタのような虫では」と思って追究してみると、やはり予想は当たり。昆虫でいわゆるカナブンに相当する甲虫という分類に入っています。

 体型は大きくても2cm前後のカナブンを小さくしたような虫ですが、両目の真ん中から象のような鼻か口が数mm飛び出しています。

 話しを戻して、トレハロースそのものは自然界の多くの動植物にふくまれているとのことで、比較的危険性は少ないのかなとも思われます。また人間は小腸の中でトレハロースを分解してブドウ糖にする酵素も持っているとのことで安心しました。

 ただ使用する具体例として、和洋菓子、惣菜、水産加工品、畜産加工品、レトルト食品、冷凍食品、飲料、化粧品、入浴剤、育毛剤など様々な部分に使われているらしいので、摂取量が増えた場合どうなのかということは考えておいても損はないと思います。

 トレハロースとアトピーの関係ですが、糖分や甘みとしての使用よりも、保水性が高いと言うことに注目して、化粧品やスキンケアに積極的に使われているようです。

 つまりもともと動植物に含まれているものだから、人間に使用しても害はない上、保水性まであるので、カサカサ肌になりやすいアトピーの外用薬としても使われているということです。

 と言うことは、度を越した利用さえしなければ、アトピーには良いのかもしれません。しかし私は食品または添加物としてこの名前が出ていれば、やはり避けるのではないかなと思います。

 理由は、要するになんだかんだ言っても人間の加工品だからです。自然界に多数存在すると言っても、すべての物質に含まれているわけではありません。それをわざわざ抽出、精製、加工するという部分にトレハロースそのものに害はなくても、やはり胡散臭いものを感じてしまいます。

 しかしこれはあくまで個人的感覚ですから、気にしない人はどんどん食べて、皮膚につけたりしても問題なさそうです。



キシリトール


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