遺伝子組み換え大豆とTPP(2011.11.21)

 今日の毎日新聞朝刊2面に遺伝子組み換え食品の代表格?である豆腐とTPPの関係について書かれた記事がありました。

 私は豆腐が好きなので、豆腐を買うときは@製造年月日または消費期限 Aニガリは何を使っているか B消泡剤を使っているかどうか C原材料が遺伝子組み換え大豆ではなく国内産か という四点をいつも見て購入しています。

 その他にも最近は残念ながら福島原発事故の影響もありますので、出来れば関東より西で作られた大豆を使っていること、と言うことも一応見ています。

 しかし条件を厳しくすると買えるものがない、という現実もありますので、消泡剤ぐらいならとか、国内産の大豆なら、と妥協することも多いです。

 ただ遺伝子組み換え大豆が含まれているものは買ったことがありません。その実体がよく分からないというのが大きな理由です。そもそも何のために遺伝子をわざわざ組み換えるのか、そして組み替えられた食品の安全性は補償されているのか、と言う部分に確信が持てないからです。

 そんな折りに今日の記事を読んだわけですが、記事によれば、先ず「大豆の国内需要の4分の3はサラダ油などの原料になる大豆油」だそうです。残りの半分、つまり10数%が豆腐と油揚げ、さらに残りが味噌、醤油だそうです。

 でそれらの大豆がどのように供給されているかというと、94%は輸入で、産地は米国産が71%で最大だそうです。ところがアメリカ産大豆の93%は遺伝子組み換え大豆だそうで、要するに国産大豆とうたっていない大豆食品のほとんどはアメリカからの輸入物であり、特に安いと思われる食品には遺伝子組み換え大豆の成分が使われている、という結論になります。

 そういった予備知識を元に、ではなぜアメリカが遺伝子組み換え大豆を増やしたのかと言うことになるわけですが、今日の新聞では「強力な除草剤を撒いても枯れない品種を作る」というのが目的だそうです。

 このことについて新聞では、これらの大豆の中に「自然界に存在しない、人為的に作り出されたタンパク質が含まれているので、それがアレルギー反応を起こす恐れがある」と指摘しています。

 もちろんこの問題は大きいと思いますが、私は記事を読んでいて、そもそも強力な除草剤を使っても枯れない、ということは、現実のその大豆に強力な除草剤が噴霧されていると言うことを意味しているわけで、その除草剤の影響はないのか、ということも心配になりました。

 日本がTPPに参加するとなるとこれらの安い?食品が雪崩をうって輸入されてくるはずです。これら除草剤や新しいタンパク質の影響は、長期間摂取後の何年かたってから表れることが多いので、あらためて遺伝子組み換え食品について注視しよう、という気になりました。


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