清涼飲料水で砂糖を過剰摂取(2012.6.2)

 今日の毎日新聞6面の国際欄に「NY 炭酸飲料規制へ」という見出しが出ていました。(リンク先はウオール・ストリート・ジャーナルの記事です)早速本文を読んでみると、ニューヨーク市は炭酸飲料等で砂糖が入っている飲物について、容器の大きさを470ml以内に規制するという記事でした。

 理由は大多数の方の想像通り、飲料内の砂糖の多さが肥満増加の最大要因となっているという判断です。

 対象となるのは、砂糖入り飲料水すべてですが、470ml以内というと、日本で売られている500mlのペットボトルはすべて不可と言うことになります。(470mlという中途半端な値は16オンス、474mlを基準にしているようです)

 というわけで、当然清涼飲料水業界は大反発をしていますが、日本の実態はどうなんだろうかと調べてみました。

 先ず清涼飲料水中に含まれる砂糖の量ですが、500mlのペットボトル飲料に換算すると、ほとんどの清涼飲料水には50g以上の砂糖が含まれているようです。さらにスポーツ飲料であっても30gぐらい含まれていると言うことで、さすがにびっくりです。

 喫茶店に行き、コーヒーを頼むとスティックシュガーがついてきますが、これが一袋3〜6gです。ということは500mlボトルには、約10本分の砂糖が含まれていることになるわけで、ニューヨーク市が規制をするのはしょうがないかなと言う気もします。

 というのも私はハワイが好きで、夏場に行くのですが、向こうの人が飲む清涼飲料水のカップの大きさが、日本では考えられない大きさだからです。私はいつも一番小さいサイズのカップを頼んで、それを息子と二人で飲んでいますが、現地の人は1Lぐらいのカップを一人で飲んでいます。

 ちなみに成人の砂糖摂取の上限は20gだそうで、子供はその半分の10gと書いてありますから、子供にコーラを飲ませる場合は100mlが限度になります。

 ついでに現在の日本人一人あたりの清涼飲料水の年間消費量を見てみたところ145〜150Lという結果でした。1日に治せば500ml弱。やはり多いです。
 
 さらにいうと砂糖の摂りすぎはカルシウムの排泄量を増やすそうで、当然ながらそのカルシウム分を補うために相当量のカルシウムを摂取していればいいのですが、そうでない場合骨の中のカルシウムが溶け出てしまいます。

 そのため骨密度が低くなり、骨折を起こしやすい体になりがちだということです。他にも過剰摂取はともかく体に負担が多いと書かれています。夏場に向かい清涼飲料水を飲みたくなる時期ですが、多少こういった知識も考慮しながら飲んだ方が良さそうです。


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