基本的に野菜摂取量が不足

低収入ほど野菜不足?(2012.12.7)

 今日のヤフーニュースに「低収入ほど野菜不足・・・厚労省栄養調査」という記事が出ていました。「確かにあり得るな」と思い内容を読んでみました。

 調査は年間の収入額を「600万以上」「200〜600万」「200万未満」に分けて、野菜や肉の1日の摂取量を集計したそうです。

 結果は

@ 600万以上が男女とも283g
A 200〜600万が男性266g、女性271g
B 200万以下、男性259g、女性267g

だったそうです。それほど激しい差はないように思いますが、傾向ははっきり分かります。

 では成人にとって理想の野菜摂取量は何gぐらいなのか?これについて調べてみると300g〜350gと書いているサイトが多いようです。ということは日本人の大多数は野菜不足であるという結論になりそうです。

 ではどのくらい食べれば最低の300gに届くのか。我が家の家庭菜園で作っている野菜のことを考えながら調べてみると、ほうれん草一株40g、ブロッコリー一株350g、ニンジン中200g、トマト中150g、ピーマン30g、大根中1kg、白菜の葉80g
キャベツ中1kg、レタス500g、ネギ100g、なす80g、キューリ100g、タマネギ200g、ジャガイモ100gといった所です。

 1食で100gの野菜摂取を目標にすると、我が家は平均以上に食べている気がします。家庭菜園で作った野菜自体がスーパーのものに較べると美味しいというのも一つの理由です。

 ではなぜ野菜食が嫌われるのか?その理由を調べてみると

@ 値段が高い
 確かに葉物はもちろん、タマネギにしても、ニンジンにしても、数個入って198円というような表示が目立ちます。しかし1個1個の単価に換算すれば、それほど高くはないような気もします。

A 料理に手間がかかる、時間がない
 これも分かります。テレビのお笑い番組でも時々料理をしたことのないタレントで笑いを取っていたりしますが、確かに複数の野菜を切って料理を作るというのは、慣れないと面倒です。

 それだった買ってきた肉をタレを絡めて焼いちゃえとか、今日は刺身でいいや、と言うことになるのかなと思います。

B が多すぎる
 よく分かります。我が家の家庭菜園では、ある時期になると特定の野菜が山ほど穫れて、それをひたすら食べる、なんてこともあります。自分がモンシロチョウの幼虫になったような気分です。

 しかしスーパーは最近は小分けのものを出すようになりました。不経済だなと思うときもありますが、買いすぎて捨てるよりはマシだと思っています。 

 いろいろ理由はありますが、もしかしたら味覚そのものが欧米志向になっているのかなと言うことも感じます。繊細な味の違いが分からない若者が増えていると、私は自分の授業で実験をした結果感じました。


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