遺伝子組み換え食品の何が不安なのか?

遺伝子組み換え食品の安全性(2013.10.30)


 バンコク旅行に行き、しばらく更新が滞っていました。旅行から帰って5日分の朝刊をチラチラ眺めているのですが、ともかく食品偽装というか誤表示の話題が多いですね。

 販売する側としては、コストの問題、仕入の問題等で、常に同品質のものを仕入れるわけにはいかないのだと思います。その場合、普通のレストランや居酒屋さんあたりは、今日のオススメメニューなんてのを設定して仕入の問題を解決しているのかなと思えますから、同じ事を一流のレストランが出来ない訳がないと思います。

 高級な魚や肉、さらには特殊な野菜等、それぞれブランド名があって、それをウリにしたい気持ちは分かります。しかし高級であればあるほど、手に入りにくいと言うのが世の中の常識で、それを四六時中提供しようという発想自体に無理があるような気もします。

 様々な方が謝罪をしているようですが、どうも「意図的ではなかった」という政治家が使うような言い訳をしているので、その辺がかえって不愉快に感じられます。

 仕入れが出来なかったので「意図的に同等の代替品を用意しました」と何故自信を持って言えないのか。その分ちょっとお安くしますと言えば、大方のお客さんはむしろお得感と信頼感を覚えて、味が良ければ大満足するのではないでしょうか。

 一方仕入価格が安いものを代替品として使っていながら値段はそのままなら、これは「意図的」もしくは「利益を得るために」と勘ぐられてもしょうがないと思います。

 「単に間違えていた」とか「認識が違っていた」というような弁明?も聞こえますが、超一流と言われているレストランの料理関係者が「単に間違えていた」というのは、普通はあり得ないと思います。

 一方、もし「本当に間違えていた」なら、その料理担当者は料理の知識がないということで、料理をする資格はないと判断されても仕方がないようにも思います。

 もちろん様々な人や企業との絡みで、「間違えざるを得なかった」というような、よく分からない言い訳もあるとは思いますが、これはこれでまた問題になりそうです。

 私自身は、こういった高級レストランに出入りすることはないので、先ず間違いなく被害を受けていないだろうなと思いつつ、では巷の庶民的な店で、こういった誤表示や食品偽装がまったくないのかと言われれば、もしかしたら「もっと頻繁に行われているかもしれない」と思えるような気もします。

 意図的か意図的でないかというのはよく分かりませんが、今後外食全般への不信感が一層高まることは間違いないと思われます。

 ひところ回転寿司のネタが問題になったことがありますが、要するに様々なしがらみでどこでも起きていることだということを認識せざるを得ません。

 そんな中で一番困るのは、私のようなアトピーや喘息もちのアレルギー患者が、食品の誤表示のために意図しないものを食べてしまう可能性ですね。これが一番心配です。

 国産無農薬有機野菜と書いてありながら、実際には化学肥料を使い、農薬まみれの野菜を食べ続けてアトピー等が発症したら、その原因をどうやって追究していくのか?ひじょうに難しい問題だなと感じます。

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