塩分だけが問題ではない

体に悪いと分かっている嗜好品と食材への規制(2016.7.22)

 私は高血圧なので、高血圧関係のニュースもチェックしています。するとその多くは減塩関係のもので、これについては以前書いた通り、減塩ばかり奨励してもしょうがないだろうと思っています。

 もちろん減塩も一つの手段ですが、医療関係者が本当に減塩が良くないと思っているなら、消費者ばかりに選択を迫るのではなく、食品メーカー側や外食産業側に、もっと塩分を減らすように要請すべきだと思っています。

 多様な選択肢という名のものとに、添加物や塩分がごっそり入ったおいしい?食材を様々に用意しておきながら、一方で消費者だけに、あれはいけない、これは食べない方が良いというのは、ずいぶん勝手な言い草だなと感じます。

 もちろん、私の知らないところでそういった運動を展開している医療機関があるのかもしれませんが、公の場でニュースになったようなことはないように思います。

 これは喫煙者には申し訳ないのですが、たばこ産業にも言えることで、農家の保護なのかもしれませんが、片方で「喫煙は体に悪い」という事を言いながら、コンビニ等で気軽に買えてしまう現状について、医療側はどう思っているのか?

 また政府としても、社会保障費が税収の何割かをしめていて、国民健康保険税や介護保険料は値上げ、一方で介護する人たちの収入は少ないという現状を考えたら、たばこについてはもっと規制したほうが良いではないかと思わざるを得ません。

 喫煙者は肺がんになる可能性が多いわけですが、その医療費は喫煙しない健康な人たちが支払ったお金の一部が使われていると考えると複雑な思いです。

 今日の新聞では、健康な人は保険料が安くなるという民間の保険のニュースが出ていましたが、持病持ちの私としては悔しい思いをしながらも、実はそれが正しいんだろうなという気もします。

 つまり健康保険税も、国が行う一種の医療保険ですから、普段から不健康な生活をしている人の保険料は値上げして、健全な生活をしている人は保険料を下げるという処置があっても良いのかもしれません。

 とはいうものの、その健康な生活かそうでないかを線引きするのは難しいです。しかし、誰もが収入のみに依存した算出基準で、ある意味平等に保険税を支払うのは限界に来ているような気もします。

 しかしそう思うのは私がある程度健康を維持できているからであり、大病を患ったときに活用できる高額療養費制度のありがたみはよく分かっています。

 というわけで、不満はあるものの、現状を変えるのはひじょうに難しいという堂々巡りになるわけですが、それでも体に悪いということが分かっている嗜好品や食材への制限がもう少し厳しくなってもいいのかなという気はします。

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