胃腸の具合がいまいち、原因が不明

胃の位置、大きさ、役割、不調の原因(2013.4.16)


 それほど重大事でもないのですが、最近大食いが出来なくなったなあと感じるようになりました。またちょっと食べ過ぎるとすぐに胃がはった感じがします。加齢のせいだと思っているのですが、重大な病気の前兆であるとも考えられるので、胃について少し調べてみました。

 先ず胃の場所ですが、人体図で見るとみぞおちの右は肝臓上部、裏側は心臓、左は胃の入り口になるように思えます。

 みぞおちから臍の上部あたりの右側に肝臓の本体、左上から臍の上にかけて胃の本体がありますので、みぞおちの下部からへそにかけてが胃の本体の場所になりそうです。(胃下垂等では若干変わると思います)

 これでだいたいの胃の大きさも分かるわけですが、ネットの情報に寄れば長さは25cmぐらいとありますから、手の親指と小指を拡げた長さより5cmほど長いイメージです。

 今書きながら自分の胃の位置と長さを、指を使って確認していますが、結構大きいです。一方どの程度の容積があるかと言うことですが、空腹時は50mL=50cm3と書かれていますので、長さが25cmとすると、断面積は2cm2しかありません。

 つまり空腹時は直径1〜2cmの細長い袋になっているイメージでしょうか。う〜んと細長いサツマイモのイメージですね。

 ところがここに食物が入ると2L=2000cm3ぐらいまで膨張すると書かれています。と言うことは断面積は
2000÷25=80cm2になり、これは直径10cmに相当します。テレビの大食い選手権に出ている人は、この胃の膨張余力が大きいのだと思います。

 ということは普段人体の解剖図等でよく見かける胃の図は、食べ物が入って膨らんだ状態の形を表していると言うことですね。

 だから胃検診でバリウム検査をするときは、空腹にしておいてから胃を膨らませるガスみたいなものを発生させる薬を服用するわけです。そうしないと胃の形にならないというわけです。

 次に胃の役目ですが、口でかみ砕いた食べ物を、殺菌しドロドロの状態にして栄養素を吸収しやすい形にします。そのために胃の中では「胃液」という物質が分泌されますが、この胃液にも三種類あります。

 よく聞くのが「胃酸」で、これは強い酸の性質を持っていて、それが食べ物の分解と殺菌を行います。次が消化酵素として知られる「ペプシノーゲン」という物質で、主に食べ物中のタンパク質を分解し、小さな分子にしていきます。

 三つめが「胃粘液」だそうで、これは通常あまり話題になりません。しかし加齢によって胃の調子が悪くなったと感じる人は、この胃粘液の分泌量が減少している場合があるそうです。

 ではこの胃粘液はどんな役割を持っているのかというと、胃の中に分泌された胃酸が、胃の内壁(胃粘膜)自体を溶かさないように、内壁をベールで覆うような働きがあるそうです。

 ということは、加齢に伴って胃粘液の分泌量が減っているのに胃酸が多量に出れば、胃粘膜が傷つけられ、それが胃炎や胃潰瘍を引き起こすという結論になります。従って、この胃粘液の分泌量が減っている場合は、これを増やすか、胃酸を減らすしかないという結論になりそうです。


腹の調子が・・・


胃腸関係


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