潮の干満は血液に影響?

潮汐力と人間の体調(2012.9.7)

 潮汐力について調べてみると、なかなか面白いですね。私はこの力が生じる理由を真面目に考えたことはありませんでした。

 基本的には満月や新月から数日後大潮になり、1日における潮の上げ下げの差が大きくなります。一番潮位が高くなる頃を満潮と言います。この時期に台風が来ると、台風は低気圧なので、海面がさらに上昇し海の近くでは浸水等の大きな被害が出ることがあります。一方半月から数日後には小潮または長潮と呼ばれる時期があり、満潮と干潮の潮位の差が小さくなります。

 こういった潮の干満が起きる理由は、地球と太陽、月の位置関係によって生じる万有引力が主になりますが、それ以外に地球の公転や自転のために生じる遠心力、さらには海水が液体であるため、波としての性質を伝えるという、様々な要素が絡み合っているようです。

 私は海釣りが好きなので、潮位については昔から関心を持ってみています。何故かというと、魚が餌を追いかける時間が、この潮位に大きく影響されるからです。

 魚というのは、自分から餌を追い求めて動き回るというイメージがありますが、それ以外に自分のテリトリーい(岩や砂、海藻の陰等)があって、そこに待機しながら獲物がくるのをじっと待つ場合もあります。

 この場合周囲の海水が動いていると、餌の方が自然にその流れに乗って漂ってきますから、魚にとっては潮の流れが死活問題になります。

 逆に言うと、潮が流れないときは、あまり餌を食べないということになり、釣り人は釣れなくなってくると、「こりゃあ潮止まりだな」なんて言いながら、自分自身のお昼の時間にしたりします。

 一方潮が動き始めると魚も活発に餌を追いますから、釣り師の本領が発揮されるわけで、この時釣れない人は下手くそな釣り師であると言えます。ということは、釣り初心者の場合、大潮の日の干潮から満潮に至る潮の動き始めを狙うと魚が良く釣れるという結論になります。

 とうわけで魚の場合は潮汐力によって生じる潮の流れが餌を食べる行動に直結することが多いのですが、だからといって潮汐力を感じて餌を食べるとは思えません。

 人間の場合はどうなのか。魚の場合は潮の流れですが、人間は空気の中に住んでいますから、それは風の流れに相当します。しかし風が吹き始めたから腹が減ってきたと言う人は誰もいないと思います。

 同様に人間自身が潮汐力を感じるということは普通はないはずですが、唯一人間の体内にも血液という液体が流れていますから、この血液が潮汐力の影響を受けていることはまちがいありません。

 とすると人間で言うと、大潮の満潮の時は血液が上昇しのぼせがちになるのでしょうか?それとも脳内の血液量が増えることによって精神活動が活発になり、なんか新しい発見や発明が生まれやすい環境になるのでしょうか?それとも血が上って、ある意味感情的な凶暴さが現れるのでしょうか?

 そう考えると満月の時に狼男が出現するなんていうオカルトやSFめいた話にも信憑性が出てきます。

 また反対に大潮の干潮の時は血の気が引いて貧血気味になるのでしょうか?脳内の血流が悪くなり精神活動が不活発になり、気分が鬱気味になるのでしょうか。

 このあたりについて調べた人がいないかネットで少しだけ検索してみましたが、よく分かりませんでした。ついでながら明日はちょうど半月。調べてみると月曜が小潮で、東京で一番潮位が低くなる時刻が午前6時1分。

 月曜の朝起きて、なんだか仕事に行くのが面倒だと感じたとき、それは単なる月曜病かもしれませんし、もしかしたら潮汐力の影響かもしれません。(笑)(もちろん、潮汐力で遅刻しました、というのは通用しません)



満月と人間の体調


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