高齢化社会で病院は大混雑

病院は忙しい、患者はひたすら待たされる(2013.1.25)


 昨日は息子の吐き気症状で早朝から夜間診療にかかり、結局検査も含めて半日つぶれました。昨日も書きましたが診断は「急性胃炎」または「インフルエンザ」ということでしたが、その場での検査はインフルエンザは陰性。

 と言うことは「急性胃炎」または、これから「インフルエンザ」の症状が出てくるのかなと思い、指定された薬「胃腸薬、軽い制吐剤、解熱剤」の処方箋が出ましたが、症状がはっきりしないのに無闇に薬を与えるのは良くなかろうと判断。

 結局調剤薬局には行かず、様子を見て寝かせました。夕飯時に起きてきたので様子を聞くと、熱は7度代に下降。咳や鼻水の症状はナシ。胃のむかつきが残っているものの、腹痛はナシ。若干の頭痛あり。節々の痛みもなし、ということだったので、これはどうやら「急性胃炎」だなと判断。

 だとすれば解熱剤を無闇に使うより、とりあえずポカリスエットを飲ませ、なるべく寝た方がよいとアドバイス。今日は午前中まで目一杯寝たようですが、私が午前中の仕事から帰ってきたときにはかなりスッキリした顔つきになっていました。

 結局薬は服用せず自力で直してしまった感じです。まだ予断はできませんが、嘔吐の症状はなくなり、若干の胃の不快感があると言いますので、市販の胃腸薬を少量飲ませて様子を見ています。

 というわけで息子の方はほぼ一件落着ですが、昨日の病院の異常とも思える混雑状況を見て、あらためて自分は意外に健康なんだ、ということを意識しました。

 それにしても多すぎるのではと感じたので、通院患者数という統計を少し調べてみました。すると厚労省の「平成23年患者調査の概況」という病気別の表を発見。

 この中で、ここ15年で増えている病気は「腸や肺の悪性新生物」「神経系の病気」「肺炎」「腎臓関係の病気」「骨折」です。気になるのは「神経系の病気」及び「統合失調症」「躁うつ病」等、精神的な疾患が増えていることです。

 つまり社会全体に精神的な病理が増えていると言うことで、日本人の気質として真面目な人が多い事も関係しているかなと感じます。

 肺炎と骨折は、高齢化社会であることを示しているように思います。つまり高齢による免疫力の低下と、高齢化によって骨がもろくなるということです。

 一方減っているのは「結核」「胃の悪性新生物」「心疾患」「脳血管疾患」「気管支関係疾患」「肝疾患」だそうです。これが意味しているのは、高血圧やコレステロールをうまくコントロールし、食生活に気をつけている人が多いのかなと思います。

 またウォーキング等、日常的に努力している方も増えていると言うことではないでしょうか。

 しかしそれにしても患者さんの数が多いですね。病院の医師や職員の方も毎日ものすごい疲労感があるのではと思えます。一方で患者さん側は、何時間も待って診療は5分。場合によっては検査となり、それぞれの検査場所でまた待たされ、検査結果を聞くのに更に待ちます。

 ようやく診断が終わっても、処方箋をもらうのにまた待って、その後は会計をひたすら待つ。さらにさらに今度は調剤薬局で調剤されるのを待つ。なんだか異常だなと感じてしまうのですがどうなんでしょうか?

 病院の医療体制を批判しているのではありません。長寿長寿と叫んでいる割には、現場の医療体制は毎日薄氷を踏むような思いで行われているのではないかと感じた、ということです。


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