活性酸素について

活性酸素について

 活性酸素ですが、例によって「ウィキペディア」でしらべてみると、「酸素が化学的に活性になった状態」と書かれていますが、これでは言葉を分解しただけで説明になっていません。

 そこでさらに読み進めると、活性酸素と一言で言っても、実はいくつかの種類があるみたいです。このうち人体に関係する活性酸素は「スーパーオキシドアニオンラジカル」という、通常の酸素分子から電子が1個だけ失われたものと、「ヒドロキシラジカル」すなわち水素と酸素が結合して出来た水酸化物イオンが該当します。

 この二つに共通しているのは、他の物質とひじょうに反応しやすい(活性が高い)と言うことで、だからこそ人体の中で大活躍しているといえそうです。

 さらに具体的に調べてみると、人体内で大活躍するのはスーパーオキシドアニオンラジカルとヒドロキシラジカルで、前者は不安定な酸素分子:O2、後者は水酸化物イオン:OH-であることが分かりました。

 で、これらを総称してフリーラジカルというそうですが、この物質は赤血球の中のヘモグロビンと結合して、末端の細胞に運ばれます。(ヘモグロビンは酸素を運ぶと学校で学習したので、水酸化物イオンも運ぶのかとちょっと疑問に思えました)

 細胞の中にはミトコンドリアという組織があって、これは太古の生命の名残だという学説もあるようですが、要するに我々生命の活動エネルギーを作り出す組織です。

 どうやって作り出しているのかというと、食べ物の養分と、さきほど運び込まれたフリーラジカルの活性酸素が反応してエネルギーを作り出すということです。学校では作り出したエネルギーのことをATPと習いました。エネルギー生み出すとこれらのフリーラジカルは水に代わり、体外に排出されます。

 ということは、これらの活性酸素は人体にとって必要欠くべからざるものであるということです。ただし活性酸素があまりに多すぎると、逆に細胞の他の部分と反応し損傷を与えてしまうため、余分な活性酸素は酵素によって分解されるようです。

 とここまで書いたところで、東日本大震災が発生。活性酸素についての考察は目下中断中です。一方、この一連のページは、2011年度当初より続いている血圧上昇傾向に対して考えてきたこと、行ってきたことをまとめていますが、3月になって、どうやら血圧上昇とは別に自律神経の乱れがあるということに気が付き、現在はそちらの症状の分析を行っていますので、血圧の対策編はひとまず終了し、自律神経失調症関係をまとめます。



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