楽器の生の音は癒されます

クラシックコンサートで免疫力アップ(2013.10.19)


 今日はクラシックのコンサートを聴きに行ってきました。二ヶ月程前、自前でコンサートに行ったのですが、その際に配布されたアンケートに答えたら、今日の分のコンサートが無料招待になりました。ありがたいことです。

 クラシック音楽は、父親が好きだったせいか、小学生の頃からレコードで聞かされていました。父親が好きだったのは、チャイコフスキーのピアノコンチェルトやムソルグスキーの展覧会の絵ですが、何回も聞かされていたので、いつの間にか覚えてしまいました。

 高校生の頃はビートルズが流行った頃で、かなりうるさい曲も聞いたりしましたが、その後のフォークソングあたりから自分でもギターを弾くようになり、結局クラシックギターを今でもたまに弾いています。

 教員として就職後、10年目ぐらいに音楽好きだと言うことだけで吹奏楽部の顧問になり、折角の機会だからと思ってフルートを練習。生徒に混じって吹いたり、ある意味大人の憧れである指揮棒を持って指揮者の真似事をして、吹奏楽コンクールに出たこともあります。

 さらにフルート熱が高じて、一時期は社会人バンドに所属していたこともありますが、若い人がどんどん入ってくるので、結局10年弱で引退。

 その後はたまに吹く程度ですが、音楽が好きな事は変わらず、中でもクラシック音楽好きは今も変わらないみたいで、時々無性に楽器の生の音を聞きたくなります。

 前置きが長いですが、今日は誰もが知っているクラシック音楽だったので、私は楽しめました。しかし演奏者側は誰でも知っているだけに結構緊張していたのではないかと思えます。

 しかしこれまでに何回もレコードやCDで聞いたことのある音楽でも、年齢と共に感じることが違うんだなと、今日は改めて感じました。

 昔は演奏がうまいとか下手とか、音がきれいだとか、ハーモニーが美しいとか、どちらかといえば演奏の技巧面に目や耳の関心が集まっていたように思います。

 それが徐々に、この作曲家はなんでこんな音楽を作曲したんだろうとか、これを創っているときはどんなことを考えていたんだろう、その時この作曲家を取り巻いている家族や社会情勢はどうだったんだろうと、なんだか音楽とは直接関係ない部分に気がつくようになりました。

 さらにそれは今日演奏してくれたプレーヤーの方にも感じたことで、この演奏でいくらもらえるんだろうとか、今日はこの後打ち上げをやるのかなとか、あそこでソロをやった奏者の気持ちはどうだったんだろうとか、指揮者の方の1泊目の気持ちはどうなんだろう、なんてことを考えていました。

 自分の人生や生き方に関心を持つようになると、他人の人生や生き方にも関心がいくようです。高校生から大学生のかけての思春期の時期にもこれと似たようなことを思っていましたが、60年間生きてきて、経験に裏打ちされた関心というものを抱いているみたいです。

 理屈っぽいですが、そんなことを考えながら、音のシャワーを浴びてスッキリして帰ってきました。音楽には間違いなくヒーリング効果がありますね。免疫力が高まったような気がします。


免疫と健康


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