「DHA」は細胞膜の柔軟性を高める

DHAについて調べてみると(2013.5.3)

 鳥インフルエンザの感染者数は、5月2日付で台湾の方を含めて129人と増加の勢いは減っています。しかし亡くなられた方は27人となり、死亡率は相変わらず高いです。

 ニュースで感染者数が知らされる度にその人数を記録しているのですが、4月の上旬から中旬にかけての数値は、右肩上がりの二次関数のような増え方でしたが、中旬以降から下旬にかけては直線的となり、下旬以降はさらに直線の右側が下がってきて、山の頂上になるかのようなカーブになっています。

 このままの形が持続すれば5月の中旬にはピークを過ぎ、下降に転じるかもしれないなと思って推移を見守っています。中国からの報道をそのまま信用すれば、封じ込め作戦が効を奏したということだと思います。

 この話題はそれでひとまずおいて、第911回のサプリメントの効果について、ず〜っと考え続けています。

 その中で、明確で充分な根拠があるとされたDHAについて、少し調べてみる事にしました。先ず名称ですが「ドコサヘキサエン酸」だそうです。有機化学物質の名称については、その命名法がきちんと決められているのですが、私はちゃんと勉強していないのでよく分かりません。

 構造式を見ると、一番端っこに−COOHという構造を持ち、そこから全部で22個の炭素が単結合と二重結合を繰り返しながら一直線に繋がっています。パッと見た感じ、ムカデのような構造です。

 どんな食べ物に多く含まれているのかというと「」です。しかもどちらかというと脂に含まれていることが多いようで、代表的な魚はタラ、ニシン、イワシ、サバ、サンマ、サケ、タチウオ、ブリ、マグロ等ですが、別にこれらの魚にこだわる必要もなさそうです。

 ただいわゆる大衆魚といわれる魚に多いのはありがたいです。ということはかつての日本人はこういった魚類を日常的に食べていたと考えることも出来そうです。

 では現在の家庭ではどうなのか?我が家では、私の料理の腕が未熟であるため、基本的に魚は、干物や刺身が多くなっています。最近になってようやく煮魚や照り焼き等を覚えました。その意味では野菜の摂取量は比較的多いと思いますが、魚の方はちょっと足りないかもしれません。

 次にDHAの効能ですが、前回の記事で「明確で充分な根拠がある」とされた効能は「心血管疾患のリスク低減」「血中中性脂肪の低下」「関節リウマチ症状の緩和」の三つです。

 何故こういったことに効果があるのか?どうやらDHAは、炭素同士の結合に単結合や二重結合があるために、細胞膜の柔軟性を高める効果があるということのようです。しかし何故高めるのかは、文脈からは私には理解できませんでした。

 ただ細胞膜の柔軟性が高まれば、血管壁が柔軟になり血の巡りがよくなり可能性があります。また、その中を流れている赤血球や白血球も細胞ですから、その細胞膜が柔軟性を持てば、毛細血管の中も血球が流れやすくなります。

 ということは、血の巡りが良くなり、血圧が下がるという効果も期待できそうです。またそういったことが心血管疾患のリスク低減に役立っているのかもしれません。(中性脂肪を下げるからだという記述もありました)

 なかなか良さそうな物質ですが、過剰摂取の弊害も指摘されていますから、サプリメントで摂取する場合は、用量を守らないといけないようです。



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