効果は不明、要は気の持ちよう

体調が悪くて健康食品を購入しようと思っても(2015.6.1)

 私のテレビの視聴時間は平均すると1日30分弱。主に見ているのはニュース、笑点、NHKの囲碁将棋。以前はドクターX というドラマが面白くて見ていましたが、それが終了してからは、見るドラマは一切無し。

 理由は単純。つまらないから。現実にありえないようなシチュエーションをわざと作り出し、そういった状況に対して妙に深刻になったり、馬鹿騒ぎをしたり、口汚くののしったり、大声を上げたりと、効果的な演出を狙っているのかもしれませんが、私には逆効果。どんどん見る気がうせます。

 ましてやクイズやゲームといったバラエティ番組は、さらに馬鹿騒ぎがひどくなり、これじゃあ認知症の高齢者が増えるのもやむを得ないかなとすら思えます。

 しかしたま〜にですが、真面目に取り組んだと思われるドキュメンタリーがあったりしますので、テレビはもう受信料がもったいないから見るのはやめようというところまではいっていません。

 それはそれとして、良く見る笑点もそうですが、ともかく本編の間に入るコマーシャルに健康食品や健康グッズがやたら多いのも気になります。

 四六時中、「あんたはどこか具合が悪いに違いない」「高齢者になっても若さは取り返せる」「私はこれで元気になった」とまあ叫びたてていますから、その相乗効果で、「もしかしたらこれを使えば私はもっと健康になれるのかも」と、本来なら健康な人まで考えてしまいます。

 それがメーカー側の戦略ですから、しょうがないといってしまえばそれまでですが、テレビ以外でも新聞や週刊誌には、これでもかとばかり健康関連ニュースや食品、飲料、グッズの広告があふれています。

 その中には「体験談」と称するものも掲載されていたりするので、「もしかしたら本当に効果があるのかも」と、つい思ってしまいます。

 しかし基本的に本当に効果があるものなら、健康食品からそういった成分を取り出し薬にしているはずです。そうした動きがないということは効き目が薄いという理由になるような気もします。

 長期間続ければというのも殺し文句で、暗に「穏やかに作用します」ということを意図しているのかなと思いますが、それは客観的に見れば効果はあっても無くてもほとんど変わらない、要は気の持ちようだということにもなります。

 体験談は、例えば1万人の人が利用して9500人に効果があったということなら、効き目がありそうだとなりますが、ほんの数名が「効果がありました」と報告しているだけですから、確率的にはほとんど効果が無かったに等しいような気もします。

 薬の場合は、その点たくさんの臨床例で、大多数の人に効果があると認められてしようされているわけですから信用が置けます。

 というわけで、ともかく健康に関する情報が満ち溢れ、これを食べろ、飲め、使えと華々しく宣伝されていまが、諸物価値上げの中で、高価でありながらその効能がいまいちはっきりしない健康食品については、充分に検討する必要があると思われます。

 厚労省ですら、「健康食品の正しい利用法」というパンフレットを作成しています。ちょっと読んでみると「なるほどな」と納得できることが多く書かれています。



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