痛風の初期症状

 今から15年以上前のことです。(今年は2016年)痛風を経験してしまいました。春先の天気の良い日曜日。私は家族で近くの河原へ行き、息子とバドミントンを楽しんでいました。

 そのとき左足になんとなく違和感があったのですが、バドミントンを必死にやっていたので、ちょっとした筋肉痛だろうと思っていました。

 夜になって、違和感はあったものの、それほどひどくはならず、「これはもしかしたらバドミントンで足をひねったかな。年甲斐もなく無理しちゃいけないな」と思っていました。もちろん実際にひねった記憶はまったくありません。

 次の日も違和感は続きます。夕方になり、痛みが増してきます。「この痛みはただごとじゃない。きっと足の骨のどこかにヒビでも入ったか、軽い骨折でもしたのでは」と思い、「一応明日は医者に行くか」と思いながら、ベッドへ。

 ところがところが、いざベッドに寝ようとしても足が痛くて、思うように体が曲げられません。ようやくの思いでベッドにすわり、次に布団を掛けようとしてびっくり。

 その布団が足先に触れただけで、とんでもなく痛みます。「なんだ、これは。もしかしたら激しい骨折では。ともかく今日は我慢して、明日一番で医者に行こう」と決心。

 それにしても痛い。仰向けに寝て、痛む左足だけをそ〜っと左側に寝かせて、その上から静かに布団をかぶせます。そのまま動けません。これは睡眠不足になるなあ、と思いつつ、いつしか寝てしまいました。

 しかし足が痛いこともあって、眠りは浅く、かなりの睡眠不足です。夜中にトイレに行くのがまた一苦労です。この段階になると、もはや足をまっすぐ床につけることすら出来ません。

 どうやら左足の内側、特に親指近辺に集中的な痛みを感じます。そこを床につけなければなんとか歩けそうなので、左足の左側を使って何とか歩きトイレに行きます。

  たかだか5mぐらいの距離ですが、大変な重労働です。その間も、足先はじんじんと痛みます。そして次の日の朝がやってきました。

 浅い眠りの一夜が明け、「じっとしていればそれほど痛くないかな」と思いつつ、そっと布団をどかそうとすると、布団の表面が足にこすれた瞬間とんでもない痛みが襲ってきます。

 「おいおい、よしてくれよ。俺の足はいったいどうなったんだ」と思いつつ、おそるおそる布団をどけ、パジャマの裾をめくってみると・・・、別に何でもないんです、これが。

 まあ、あえていうと、いつもよりちょっと足全体が腫れているのかなという感じです。しかし自分の意志だけで左足(痛いのは左足)をあげようとすると激痛が走ります。

 「これは間違いなく骨折だ。それにしても相当ひどい骨折だけど、いつ折ったのかなあ」と思いつつ、痛くない足をそ〜っと床に降ろし、痛い方の足は床につけないように、両手で支えながらひとまずベッドの脇へ降ろします。

 さてそこからどうしたもんか。医者に行かなければいけないのは分かっているのですが、我が家の寝室は2階なので、階段を下りなくてはいけません。

 しかし昨晩はなんとか片足でトイレに行けたものの、今はさらに症状が悪化。とても立ち上がれる状態ではありません。

 とはいうものの、なんとか階段までは行かなくてはと思い、片足で立ち上がります。しかし片足で立って、左足は宙に浮いているものの、立つという動作はバランスを保つ必要があるので、勢い左足がゆらゆらして、ちょっと気を抜くとベッドの端にぶつかったり、通路の壁にぶつかったりします。

 その度に、頭の中で星がまたたくような痛みが発生。階段までの4mぐらいの距離をそろりそろりと進んでいきます。

 階段はさすがに片足では降りることが出来ません。一番上の段に腰を下ろして、左足を宙に浮かせた状態で、全身の筋肉を使って、両手と右足で一段一段降りていきます。



診断


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