痛風の原因

 痛風の原因ですが、いくつか決まったポイントがあります。自分自身の状態を振り返りながら、まとめたいと思います。

 一つめは食べ過ぎ。私は体型的に胃下垂だと思うのですが、いわゆる痩せの大食いという奴で、結構食べます。朝からご飯を食べないと仕事に力が入りません。

 昼は普通の定食では量が足りず、大盛りやなんとかセットを頼むことが多いです。そして二つめの原因と直結しますが、夜はアルコールです。つまみと称しておかずを2品も3品も食べ、その後ごはんと普通のおかず。

 その間食前はビール、食中または食後は焼酎になり、この焼酎は薄い物ですが風呂に入る頃まで飲み続けます。アルコールは尿酸を作りやすくするので血中濃度はますます高くなります。

 三つ目は肥満ですが、これは私は該当しません。食べ過ぎと飲み過ぎが重なれば太りそうなもんですが、代謝が早いのか、太ってもそれほど目立ちません。

 それでも就職したてのころに較べると一時期は10kg以上増えましたから、他人と較べて肥満には見えなくても、脂肪はたまっていたのだと思います。現在は身長172cmで60kg前後を維持しています。

 四つ目がストレス。これは間違いなくありました。40代ですから、いろいろ責任ある仕事が回ってくる時期です。仕事は教員なので授業だけを死守すればいいのですが、この年齢になると学校運営に関わる仕事も多くなり、ストレスが増えました。

 こうやって原因を分析すると、結局諸悪の根源はストレスだなと思えます。つまりストレスを抱えるので酒を飲むようになり、さらに食べる量が増えてしまうということです。

 その他食事内容でプリン体を含む食品(ビール等)を控えたほうがよいという記述をよく見かけますが、実感としては、そのような食事の種類や内容の制限よりも、食べる量を減らした方がよいように思います。

 痛風の原因は基本的に食べ過ぎにあると思っていますが、食べ過ぎれば誰でも痛風になるわけでもなさそうです。しかし突然起きる強烈な痛みをなんとか予想して回避できないかと誰もが思うはずです。

 痛風という言葉をまったく意識していない時期になんらかの予兆はあったのか、ということになりますが、思い返してみれば、実はありました。

 しかし、それは思い返してみればであって、当時の状況から痛風になるとは全く思っていませんでした。では「それ」とはいったい何かというと、職場で行われている健康診断の結果です。

 職場の健康診断では、誰もが好きになれない採血があります。この時のデータは今もコンピューターに入っているのですが、身長が173cmで体重が63kg。ごく普通です。

 血圧はすでに高い状態で、薬を飲んでいましたが高血圧と判断されています。血液のPHは5で、かなり酸性化しています。許容範囲ぎりぎりです。

 肝臓の数値であるGOT、GPTは正常値ですが、アルコールに関係する数値であるγGTPは82と許容量の60を超えています。(実はこの3年後に200というとんでもない数値になったこともあります)

 そして痛風ともっとも密接に関係する尿酸の値が7.5となっています。許容範囲は2.9から6.5ですから、かなり超えています。そして検査結果には尿酸値が高いので注意するように、という警告が出ていました。

 しかし私はアルコールやコレステロールの数値に目がいってしまい、またそのときは当たり前ですが自覚症状は全くなかったため、「尿酸値が高いのか。まあしょうがないや」みたいな気持ちでいました。

 そして結果的にこの6ヶ月後、突如強烈な痛みに襲われました。食べ過ぎの人は、この数値に要注意です。すぐには症状が出なくても、じわじわ体内で結晶が作られているのかもしれませんよ。



予兆と対策


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