糖尿病の激増と血中コレステロール

平成22年度 国民健康・栄養調査結果を見て(2012.2.3)

 昨日に続いて、平成22年度の「国民健康・栄養調査結果の概要」を見ています。

 今日の最初は、今の所私には縁のない高血糖の状況です。対象は30歳以上の男女ですが、先ず血糖の平均値は10年前に較べて男性は変化無し、女子はは低下しているそうです。ダイエットへの意識の浸透でしょうか。

 次に「糖尿病」が疑われる割合ですが、男性は8年前が13.7%だったのに対して平成22年は17.4%と激増、女性は7.0%が9.6%となり、これもかなり増えています。

 糖尿病は遺伝的な要因もあるようですが、遺伝で急に割合が増えるとは考えられませんから、やはりそれは生活習慣の変化や高齢化に起因するものではないかと思われます。

 特に男性のグラフを見ると、60歳以上で糖尿病と判定される方が増えているようですから、男性の場合、高齢化の影響が一番大きいようです。

 また高コレステロールの状況も10年前に較べて、これは男女とも全年代に渡り増加傾向にあるようです。これは欧米化した食生活の影響がますますはっきり現れたと言うことでしょうか。

 同じように血中コレステロールが高いと言われた人の統計も出ていますが、これはすごいです。10年前に較べて男性は18.3%から32.6%に激増。女性は23.9%から34.1%にこれも激増です。

 こうゆう数値を見ると、食生活をもっともっと見直さないといけないなという気になります。腹8分目という諺をもう一度噛みしめる必要があるなと思えます。

 一方、食生活の改善は統計上ではあまり見られないものの、喫煙者の割合は、7年前に較べて男性は45.5%から32.0%、女性は10.3%から7.9%へ激減。値上げの影響もあると思いますが、減ることは良いことだと単純に思えます。

 また多量飲酒者の統計もあるんですね。定義は1日のアルコール摂取量が60g以上だそうです。ビールだと大瓶2本以上、日本酒だと2合半、25%焼酎だと240mL(コップ1杯半ぐらい?)でしょうか。

 これが要するに大酒飲みの定義のようですが、私が20代30代の頃はもっと飲んでいましたね。今は上記の半分ぐらいです。

 で、この割合が7年前に較べて男性は5.4%から4.8%に減少。泥酔者が減ったと言うことだと思います。不況で泥酔するほど飲めなくなったという、ある意味悲しい事情もあるのかもしれません。女性は0.7%で変化無しです。

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