私の母親は、現在腰が痛いと言っていますが、原因は不明。近所の混雑している整形外科に行ったときも、散々検査をされた挙句、5分間の受診で「原因は不明。痛くても我慢して薬は飲まない方がよい」と冷たい言い方をされたと憤慨していました。(実際にはもっと乱暴な言葉遣いだったようです)
いつも混んでいる病院で看護士さんは比較的親切なのですが、どうも整形外科の特定の医者の乱暴な言動が目立つようで、患者さんの間でも話題になっているようです。
医者も忙しいし、医者に言わせれば「たかが腰が痛いぐらいで四の五の言うな!」ということなのかもしれませんし、もっともっと急を要する患者さんが他に多数いるんだから、「仕事の邪魔をするな」という苛立ちがあるのかもしれません。
しかし50代と思われる医師が80代の高齢の母親に向かって投げつける言葉だと到底思えないので、「そこはもう行くな」と母親には伝えてあります。
ただそういった乱暴な医者の言葉の中にも真実は含まれていると思っています。それは高齢者の腰や場合によっては肩や腕の痛みと言うものは、原因が分からないものが多いと言うことです。
今日の毎日新聞の「くらしナビ」のページに、実際に腰痛になっていろいろな経験をされた方の具体例が出ていますが、最後の方に、厚労省の見解がまとめられていて、そこに「病院外来を受診する腰痛患者の約85%は、厳密な原因が特定できません」と書かれています。
また記事内容では、心因性の腰痛もあるとかかれていて、ストレスが引き金になるときもあるようです。
しかしこうなると、椎間板がどうとか、脊椎がどうとか、神経がどうこうといった原因分析は、いくらやっても意味がないということになりそうです。
病院としては、それでも患者から様々な訴えがありますので、それっぽい名前をつけて、最終的には痛み止めを処方と言うことになるようです。患者側としても名前が分かれば、なんとなく原因も分かったような気になるものです。
というわけでもし原因不明の腰痛なら、いくら体がゆがんでいるから矯正すれば直るといわれても、あまり説得力はないように思います。
つまりある意味整体神話を作ることによって、「直るだろう」という期待を持たせているだけかもしれないなとも思います。
ただ腰痛や肩こりが年齢と共に悪化すると言うのは間違いなさそうです。一方年齢と共に衰える最たるものは筋肉組織だと言うことですから、この筋肉が若いときの状態に戻れば、痛みは軽減しそうな気もします。
と言うことは、やはりストレッチや適度な運動によって、筋肉を使い、周辺に存在する血液の流れを改善することが一番腰痛軽減に役立つような気がします。
そうした方法のひとつとして整体を考えるならば、それもまたありだろうなと思えますが、基本的には日常的に適度な運動を継続すると言うことなのかなと思います。