ヒョウヒダニの生態と繁殖対策(2011.11.4)

 家屋の中にどのくらいの数のヒョウヒダニが生息するかは分かったので、今度はその生態について調べてみました。これについては、「参天製薬」のページが詳しそうですね。

 それによるとダニの一生は卵から成虫になるまでが一ヶ月強、そこからの寿命は約二ヶ月だそうで、寿命は90から100日ということのようです。

 成虫は1日に1〜2個の卵を産み、生涯で約80個を産卵。1年の中では高温、多湿となる6〜8月に大繁殖し、9〜10月に死骸が増加すると書かれています。

 と言うことは、春になって徐々に暖かくなってきた頃に布団の入替をしますが、その時に押し入れに入った冬布団の中で、ダニが一所懸命繁殖し、10月11月の寒い時期になってそれを取りだしたとき、部屋の中にダニの糞と死骸が一気に飛び散るという構図になります。

 ということは布団を入れ替えた日はすぐに掃除をして、布団は日干しして、上掛け等もすべて洗濯し 、きれいな状態にしないといけないということです。

 それをせずにその布団を使用すれば、自分の体にダニの死骸と糞をなすりつけるような物で、なおかつ自身の体温や汗により生き残ったダニが繁殖を開始するという悪循環になりそうです。

 ではダニの繁殖は何によって抑えられるかというと、一番は乾燥みたいです。どうやら体の体表面の構造のせいでしょうか、湿気がないと生きていけないようで、湿度60%以下では繁殖力が弱まるようです。

 しかしこれは空気中の湿度ではなく、ダニが生息している部分での湿度ですから、布団の場合はやはり日干しが一番良いことになります。

 また最近の住宅は機密性が高くなったことにより、冬期など外は乾燥、室内は湿気で溢れると言うことがあるようですから、寒くてもこまめな換気が必要です。

 我が家の場合リビングと寝室は別なので、冬期でも起きたら窓は開けて外気を取り込むようにしています。

 後は昨日も書いたように空気清浄器や強力な掃除機等を駆使して、常にホコリの少ないきれいな環境を維持するのが良いようです。しかしすべて当たり前のことなんですが、これを実行するのが大変です。



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