動脈硬化指数を調べてみると(2012.11.27)
健康を維持するためには血管のはたらきや血液の流れが重要であると考えて話を進めています。そう考えると昨日の記事で指摘したようにポイントは
@ 血管という管の柔軟性や太さ
A 中を流れる血液の粘度や成分
の2点にありそうです。でこの2点を改善するためには、運動と良質の食事が一番であるという結論を得たわけですが、ではどのくらい運動して、どのくらい食べればよいか、という目標が問題になることに気がつきました。
そこで@の血管の柔軟性についての指標にはどんなものがあるんだろうかということを考えて、「動脈硬化の指標」という検索語句でネットで調べてみると、ちゃんと「動脈硬化指数」という以下のような計算式があるんですね。知りませんでした。
(動脈硬化指数)=(総コレステロール−HDLコレステロール)/(HDLコレステロール)
という式ですが、何を計算しているかというと、HDLコレステロールは善玉コレステロールと言われているものですから、それを総コレステロールから引き算すれば、残っているのは、あまり体にとって良くないコレステロールだと言えます。
この体にとって良くないコレステロールをHDLコレステロールで割り算しますから、悪い奴と良い奴の割合を比較しているわけです。
結果ですが3以下なら心配ないそうで、3〜5は要注意、それ以上は即治療だそうです。つまり悪い奴が3人いても、良い奴が1人いれば、まあなんとかなる、ということで、それ以上になると動脈硬化が進むと言うことだと思います。
一方ネットで検索していると、こういった数値は人それぞれの個人的な体質による部分もあるのではないかという意見もありました。つまり体調の良い若いときの指標と今の指標を較べて悪くなっていたら問題だと判断するようです。
例えば20代に上記の動脈硬化指数は1.5ぐらいだったのに、今は4を越しているというような場合が問題だとするわけです。
そこまで調べて、では私の過去と今はどうなっているかが気になり、過去の健診データを探し出して調べてみました。さて結果は、と言いたいところですがそんな昔のデータはありません。一番古いもので1997年ですが、この頃は1990年代に経験した激務とストレスがようやく一段落し体調が回復に向かっていた時期です。
この時の値を正直に書くと、総コレステロールが230でHDLは78。ということは(230−78)/78=1.95
大丈夫ですね。そして最新データは今年の夏。2012年のもので、総コレステロールが247でHDLが88。計算してみると指数は1.81。15年間であまり変化無し。しかも基準値内。しかし総コレステロールだけは若いときから250前後です。
個人的にはビールを多く飲むせいかなと思っていたのですが、ビール量は若い時の方が明らかに多かったのに総コレステロール値はほとんど変化しないので、これは体質かなとも思えます。