気管支炎が発症するメカニズム(2016.8.19)
気管支炎が起きる場所が分かりました。さらに気管支炎が起きる原因も分かりました。結局気管支炎はみぞおちのちょっと上の方にある気管が枝分かれする気管支の周辺に、外部からウイルスや細菌、その他の異物が付着することが原因です。
いったん付着すると、生体はそれを敵とみなし、免疫反応が活発になり、その部分に免疫細胞が集まり、異物と闘うことになります。
その時体力というか免疫力が勝っていれば、闘いはやがて終息し、あとには免疫細胞と異物が闘った後の残骸が残ることになります。
この残骸がたまりすぎると気道が狭くなり、息苦しくなったりします。そういうことにならないようにするため、気道内の内側の繊毛がこれらの異物を気道内の分泌物と一緒に丸め込みます。
これが痰になるわけですが、症状が軽ければ、これらの濃度は薄くなり、重ければ濃度の濃い痰が生成され、繊毛で運ぼうにも運びきれない、という状態が生まれるはずです。
繊毛が運びきれない場合は、そのままだと呼吸困難に陥りますから、生体はそれらの塊を咳によって排出しようとします。当然ながら、この時痰が気道の奥の方にあったり、濃度が大きかったり、塊が大きかったりすると排出されにくいので、激しい咳になるのかなと思います。
もし症状が軽ければ、薄い痰になるはずで、これらは繊毛によって食道付近まで運ばれ、そのまま胃に落ちていくことになります。
もしかすると寝ているときに咳があまり出ないのは、繊毛が重力に逆らって痰を上に押し上げる必要がなく、単に水平に移動させるだけだからかもしれません。(神経系の作用によるものかもしれません)
だとすると、寝ていても咳が出てしまうというのは、症状としては少し重いということになりそうです。私のかかりつけの医師は、「寝ているときにも咳が出ますか」と聞いてから、「出ます」と答えた後に、では抗生剤をという言い方をしました。
また咳を続けていると、気道の内側がしょっちゅう激しい空気の流れにさらされるので、気道内が荒れ、さらに咳が出やすくなるという悪循環に陥る可能性もありそうです。
以上の私なりの分析から、気管支炎の対処方法として薬を服用するときの目安と言うか指針が作れそうです。
ただそこまで行く前の段階で、先ず異物を取り込まない努力をしないといけないなと思います。具体的に一番わかりやすいのはマスクです。
片方で治しながら、片方で新たに異物を取り込んでいたのでは、いつまでたっても気管支炎は軽快せず、慢性に移行する可能性もありそうです。
他にもすでに書きましたが手洗いとうがいが大事ですね。もちろん空気の悪いと思えるようなところは、たばこも含めて近づかないのが第一条件です。
次にそれらの防止処置を施したうえで、自身の免疫力を上げる必要がありそうです。これはいうのは簡単です。バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠、そしてストレスをためないという四つが最大の条件です。
それらの対策をしても、何らかの原因で気管支炎になることはあるはずで、その場合症状が重くなって来たら薬の世話になります。というわけで、次回は気管支炎の薬についてまとめようと思います。