家庭菜園の野菜の味

家庭菜園で健康に(2013.5.24)

 本格的な夏が近づいたことを思わせる陽気で、今日も外は30度前後だと思います。喘息やアトピーといったアレルギー体質なので、食事の質に気をつけようと思い、家庭菜園を初めてすでに20年ぐらいになると思います。

 最初の経験は日当たりの悪いアパートの物干しの下の空間です。ちょこっと空き地があったので、そこにキューリか何かを植えたと思います。シャベルで土を掘り起こすと、そのアパートを作ったときに放置されたコンクリートのかけらや錆びた釘、元からあった石ころ等がざくざく出てきて、こんなんじゃ駄目だろうなと思いつつ、とりあえず植えてみないとと思い始めました。

 農協かどこかで買ってきた苗をそのまま穴を掘ってストンとその穴の中に入れ、周りから土を寄せて、後は成り行きを見守りました。もちろん肥料等もなし。果たしてそんなんで野菜が出来るものなのか?

 ところが案に相違してというか、植物自体の生命力が凄いのか、もともとほとんどそういった植物を植えたことがない土だったせいか、畑の野菜に較べれば成長は遅かったものの、いつのまにかキューリが出来ていました。

 そのキューリを収穫しようとして手でつかんだ瞬間、「イテッ!」という感じです。別にケムシ等がいたわけではなく、キューリの身の回りのトゲトゲがあんなに鋭いとは思っていませんでした。

 しょうがないので、恐る恐る上の方のトゲがない部分をつまんで、植木ばさみなんか持っていませんから、普通のハサミでチョンと切り落として、大事に部屋に持ち帰り、先ずは包丁で周囲のトゲを軽く削ぎ水洗い。

 とりあえず、楽に食べるにはサラダだろうと斜めに薄切りをすると包丁の切れ味が違う。皮の上に包丁を乗せた瞬間サクッと切れる感じ。そして果汁といっても良いような汁がじわっと出てきます。

 形は貧相で、大きさもスーパーのキューリの半分ぐらいしかありませんが、食べてみると、「うわあ〜なんだこれは!」という感じで、衰えつつある味覚が覚醒したかのような強烈なキューリ独特の味と香りを感じて驚愕。

 「キューリってこんなにうまいものだったんだ」と感激しつつ、ではいつも食べているあのキューリはいったい何なんだ。という経緯があり、徐々に家庭菜園作りに目覚めていきました。

 昨日は家庭菜園からレタス、サニーレタス、ブロッコリーなんぞをとってきてサラダにして食べましたが、ともかく個々の野菜の味の違いが明確です。

 というわけで自分自身の運動と美味しくて体によい野菜作りを目指して、今年も無農薬、肥料は初期に鶏糞のみ。あとは自宅で料理をした後の野菜屑なんかを土の中に入れているだけですが、例年この時期から野菜はほとんどスーパーで買わなくなります。

 経済的にも助かるなと思っていますが、反面除草等の世話が大変です。また収穫した野菜の中に、いわゆるイモムシ君がいたり、ナメクジがくっついていたりと、時々はっとすることもありますが、まあそういった虫君達にも安心して食べてもらえるような野菜なんだと思っています。

 自慢話になってしまったかもしれませんが、ともかく軒先に大きなプランターを用意して植えるだけでも、結構美味しくて体に良い野菜が収穫できることは間違いありません。お勧め健康法です。


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