接種後の体の反応

 さて医者にいたときは特に顕著な症状も出ず、「良かった良かった」と言いながら帰宅しました。ところが数日後喉に違和感が。なんとなく腫れぼったく、ボワ〜ンとした痛みを感じます。

 予防接種は効力を発するまで3〜4週間が必要と言われていますが、なぜそんなに必要なのかというと、要するに予防接種の中に含まれている弱毒性のウイルスを体が察知して、その抗体を作り始めるまでの期間が3〜4週間であるということです。

 しかし体が察知すると言うことは、からだが弱毒性のウイルスと反応すると言うことであり、これは軽い風邪のような症状(本来は軽いインフルエンザの症状と行っても良いかもしれませんが)が起きてもおかしくないわけです。

 この時は注射後ちょうど3日後ぐらいからこの症状が出始めましたので、それまで予防接種をしてこなかった体に、いきなり弱毒性とはいえ、ウイルスが侵入したわけですから、体がびっくりして反応したと考えてもおかしくありません。

 ただ幸いにも症状は悪化することなく、喉の痛みと若干の微熱が生じた以外、体に負担となるようなこともなく、仕事も続けることが出来ました。

 逆の意味では、この時期に一生懸命、体が抗体を作っていたんだなと推測できます。そしてこの年は、予防接種が効を奏したのか、それ以上インフルエンザの症状は出ることなく、無事に一冬を越しました。

 ちなみに予防接種をすると、通常の風邪もひきにくいように感じましたが、これはどうなのでしょうか?私の同僚も同じようなことを言っていました。

 1回目の予防接種では、軽い風邪(インフルエンザ?)症状が出たと書きました。以後毎年予防接種を受けるようになりました。理由は何と言っても、インフルエンザに罹っても症状が軽くなる、という一点に尽きます。

 私の場合は風邪だろうがインフルエンザだろうが、喉の痛み、悪寒、発熱という特有の症状は数日で収まりますが、その後気管支が弱いため咳や痰という症状が2週間以上続くことが多く、体力を消耗し、なおかつ仕事にも支障をきたします。

 咳が続くというのは、単なる老化現象であるとも考えられますが、それでも症状が軽いに越したことはありません。接種に不安感を持っていましたが、1回目を無事終えたことで安心感が広がりました。

 以後今回の接種まで数回受けていますが、いわゆる風邪症状が出たのは、最初の1回だけで、あとは体も慣れたのか、症状は出ません。インフルエンザにも罹ったようですが、気づかないぐらいの軽い症状だったようです。

 ただ昨年は新型インフルエンザの問題があり、これまでとは違った形のウイルスを入れた予防接種を受けなくてはいけないとマスコミが散々宣伝していました。当然私もそうなのかなと思っていましたが、今年と同様、11月ぐらいから、予防接種を受けても良いかなという体調になりません。

 そうこうするうちに、何と息子が学校で感染。かなりの高熱が出ましたが、本人はそれほど辛いわけでもなかったようで、「リレンザ」を服用し、数日で回復。ただし学校は1週間程度休ませました。

 で看病?していた私も感染。症状が出ましたが、これはマスコミでも話題になったように、ある程度の年齢の人は感染しても症状が軽い、ということを自分自身で証明しました。つまり軽い風邪のような症状は出たものの高熱も出ず、まったく問題ありませんでした。

 やはり過去に似たようなウイルスに感染し、その抗体を持っていたのではないかと思います。



風邪の流行


風邪・インフルエンザの目次へ


表紙に戻る