シックハウス症候群の代表的毒物(2011.11.5)

 シックハウス症候群とは何かと言うことですが、ウィキペディアによれば「新築の住居などで起こる、倦怠感・眩暈・頭痛・湿疹・喉の痛み・呼吸器疾患等の体調不良の呼び名」だそうです。喘息の場合は、この中の呼吸器疾患に該当します。

 さらにこれらを引き起こす可能性のある化学物質として10数種類挙げられていますが、どの物質がどういった作用を引き起こすのかと言うことは、個人個人の特性にも寄ると思われます。

 その中で割とよく知られているのがホルムアルデヒドという物質です。化学式はHCOH。通常は気体で存在しますが、水に溶けやすく、これを37%以上とかしたものがホルマリンと呼ばれています。ホルマリンはご存じの方も多いと思いますが、生物学の分野で、様々な生物の組織標本を作るときに使われています。

 またプラスチック等の樹脂形成や建材同士の接着剤、塗料、防腐剤に使われることがあり、新築住宅の場合、これらに含まれる残留ホルムアルデヒドが気体として空気中に飛散していく可能性があります。

 人体への影響ですが、粘膜への急性毒性があり、呼吸器系、目、喉に影響を及ぼします。

 シックハウス症候群の原因物質の一つとして知られていて、建築基準法により建材の使用制限が設けられています。その制限は放散量によって☆1個から4個までに分けられているようなので、これから住宅を立てる予定がある人は、建材業者と相談した方がよいかもしれません。

 さらにホルムアルデヒドは、国際ガン研究期間によって発ガン性があると警告されています。従って新築住宅で喘息が出る場合は、逆に人体が警告を発していると考えても良さそうです。

 では肝心の対策はどうするかということですが、通常は気体で存在していますので、換気が基本になると思います。または温度が高くなると揮発性が高くなることを意識して、少し低めの気温で生活。(私は喘息症状が出たとき、別室の床の上に直接布団を敷いて、少し窓を開けて寝ることで、症状が少しよくなりました)

 逆に人がいないときは気温を上げて揮発性を高め、外出から戻ってきたらその空気を換気によっていっきに追い出すという方法もあるそうです。 (追い出せば徐々に減っていきます)

 さらに水に溶けやすいので、室内は乾燥気味に。これはダニ対策にもなりそうです。従って加湿器の使用は控えた方がよいのかもしれません。同様にファンヒーター等の暖房は使用を控え(燃焼によって水分が出るからです)、出来れば電気ストーブを利用する。 



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