北関東に微小粒子状物質が飛散?

微小粒子状物質と喘息症状(2012.10.24)

 先日来書いている喘息症状ですが、今日の毎日新聞朝刊にちょっと気になる記事が出ていました。その見出しは「微小粒子状物質 北関東で高濃度に」というものです。

 内容は、「東京近郊で発生した排ガスなど汚染物質の微粒子が光化学反応を起こしてPM2・5などの微小粒子状物質が生成され、南風で運ばれた結果、北関東で高濃度になっている」というもので、もしこの影響が今も続いているなら、もしかしたら喘息との因果関係もあるのではという関心を持ちました。

 そもそも私の喘息症状はダニや花粉で起きることが分かっていますが、黄砂等が吹き荒れたときでもやはり似たような症状を感じるので、この微小粒子状物質というものの影響があってもおかしくないなと思えます。

 そこで、新聞記事には、このPM2・5と呼ばれる物質についての解説が出ていましたので、それを読んでみると、先ず名称のPMとは「Particulate Matter」の略だそうで、要するに微小物質ですね。

 次に2・5というのは、粒の直径が2.5マイクロメートル以下のもの、という定義になっています。マイクロメートルはミクロンと昔呼ばれた単位ですが、1mmの1000分の1です。すなわち直径が0.0025mmの粒子という、大変小さな粒子です。

 ちなみに人間の血液中に含まれる赤血球の直径が6〜9マイクロメートルですから、これの3分の1ぐらいの大きさであると言うことになります。

 で、この粒子が出来る原因ですが、ディーゼル車からの排気ガスに含まれる場合と、通常の排気ガス(窒素酸化物:窒素と酸素の化合物)が光化学反応によって生じる場合があるそうです。

 いずれにしても粒が小さいので、呼吸によって肺の奥深くまで入り込みやすいと言うことで、喘息や肺ガン、不整脈、心臓発作への影響が懸念されているそうです。

 環境省の基準ですが、1m3あたりの平均濃度は15マイクログラム以下で1日の平均濃度は35マイクログラム以下だそうですが、8月1日の濃度は埼玉の騎西町で34.9、前橋で38.5あったそうです。

 で問題は対策ですが、ネットの情報を見ても、個人で出来ることはあまりなさそうです。最初に思い浮かぶのはマスクですが、通常のマスクでは網の目が粗いので使い物にならないことは容易に想像できます。

 ネットで見てみると、防塵マスクというのが出ているようですが、職業として使う人はいても、普段から そのようなマスクを着用する人はいないと思います。

 しかしちょっと外に出ただけで喘息症状を感じるという人は、場合によっては購入を考えた方が良いのかもしれませんね。

 ちなみに花粉の大きさは30マイクロメートルぐらいありますから、花粉対策マスクでも透過してしまいそうです。もしこれが私の喘息の原因の一つになっているとすると、洗濯物も外には干せず、布団も日干しが出来ません。そう考えると、これからは空気清浄器の性能にも気をつけないといけないのかもしれません。

 なお今回の場合、埼玉では、南風が強くなるときに飛んで来るみたいですから、これからの冬場、北風が強くなると微粒子による喘息症状はなくなると考えラれます。

 そう思ってあらためて昨日と今日を較べると、今日は朝からほとんど喘息症状を感じません。冷え込んで北風が吹いたからだ、と言うことになれば、この微粒子の影響があると断定せざるを得ません。少し喘息症状と風向きの因果関係にも気をつけてみたいと思います。



成人ぜんそくが増加


ぜんそくの目次へ


表紙に戻る