加齢と共に認知症患者の割合が増えます

認知症高齢者462万人(2013.6.3)

 今日の新聞に「認知症高齢者462万人」という記事が出ていました。全人口が約12000万人ですから、日本人全体の4%弱。25人に1人が認知症だというわけです。

 さらに65歳以上の高齢者に限れば、対象者は15%となり、7人に1人、さらにさらに認知症になる可能性がある軽度認知障害の高齢者も約400万人いるそうで、その方も含めると4人に1人となるそうです。

 我が家は埼玉県の片田舎ですが、近所に私以上の年齢の方も多いです。私自身が年金生活に入って昼間に家にいることが多いため、ますますそう感じるのかもしれませんが、幸いに身の回りの方のほとんどは立派に自立した生活をされています。

 しかし1週間に数回、市の公共放送で、行方不明者の捜索についてという放送が流れますので、実際に認知症になっている方や、軽度の方が近所にいることも間違いありません。

 新聞記事には年代別の有病率のグラフも出ているのですが、65歳では数%だった有病率が、70歳を越える頃からぐんぐん増えだし、80歳で20%、85歳で40%、90歳で70%というようなグラフになっています。

 また男性よりも女性の方が多くなっていますが、これは平均寿命の関係かもしれません。我が家の母親は現在83歳ですが、今の所自立した生活をしていますので助かっています。

 人工臓器や移植技術が発達し、最近ではips細胞の今後の有用性が期待されていますが、脳については、今の所移植や再生医療という話をほとんど聞いていません。

 実際、自分の脳細胞の一部を培養して、認知症になったとき機能障害を起こしている部分と入れ替える、なんていう技術もその内出てくるのかもしれませんが、認知症そのものが脳全体の機能障害だとしたら、治療は難しいような気もします。

 脳以外の部分が、様々な技術により若者のようになっても、脳だけは年をとり、徐々に機能障害が増えていくと考えると、いたずらに体の生命維持だけを目的にしてもなあ、という気もします。

 認知症にならないために、なんていうテーマの記事もいっぱいあると思いますが、認知症そのものの原因もいろいろとあるようです。ただ個人的に最近いつも思っていることは、人間の様々な部位の機能障害は、血の流れが良くないことから起きるように感じています。

 血液がサラサラと体のすみずみまで常に流れていれば、あちこちにたまった不純物や不要物があったとしても、それらはすぐに血液に溶かされ、体外に排出されてしまいますが、その流れが悪いと、余計なものがヘドロのようにたまり、そこから何らかの病気が発生するという考え方です。

 また血液が豊富に流れていればリンパ球の活躍の機会も多くなり、必然的に免疫作用も活発になるはずですし、さまざまなホルモンの分泌も活発になり、体の恒常性が良く保たれ、常に活力のある状態が得られるように思います。

 そう言った状態を作り出すために、運動、睡眠、食事、ストレスという4つの要素が、健康維持のキーワードになると判断しています。

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