先を見越して一人ひとりが対策を

コミュニケーションが少ないと健康リスクも増加(2015.4.22)

 私は57歳のときに早期退職をして現在62歳。父子家庭状態ですが、これがすでに5年以上続いています。子供は現在大学3年の息子だけ。

 早期退職をするとき、一番心配だったのは退職後の家計ですが、これについては早期退職前から家計簿をつけ、生涯にわたる収入や支出を仮に計算したシミュレーションを作成。

 その結果、節約生活を維持すればなんとかなるだろうと判断したのが実際に早期退職をする三ヶ月ほど前。その後、仕事の重圧と家事の忙しさ、それまで貯めこんだ疲労によって、実際に早期退職をする直前は、いわゆる自律神経失調症もどきの体調不良を経験し、やっぱり決断してよかったとつくづく思いました。

 ところが実際に早期退職が決まり、新年度となった4月1日。朝起きたら体が妙に軽い。それまでの体調不良がうそのように消えています。

 「なんだこの体の軽さは?」と思ったのですが、やがて気がついたのがストレス。フルタイムの仕事のストレスがどのくらい大きかったのか、退職してみてよく分かりました。

 その後、実際に他のサラリーマンさんが出勤するのを見て、なんだか申し訳ないような、面映いような気持ちになりました。

 一方そんな自分の体調変化を感じたとき、早期退職前に最も重要視していた家計よりも、もっと大事なことは自身の健康だということに、改めて気がつきました。

 さらに言うと、健康を維持するためには、前回書いたストレス解消、食事、睡眠、運動のほかに、他者とのコミュニケーションや実際に生活していくときの生きる目的や生きがいが必要なんだなということも分かってきました。

 そんなこんなでこのブログを書いているわけですが、先ほどヤフーニュースを見ていたら、「他人との交流が不足していると、死亡リスクが高まる」という記事を見つけ、「やっぱりそうか」と思い、この記事を書いています。

 詳しくは記事を読んでいただければすぐに分かると思いますが、要するに孤立して他者とのコミュニケーションがなくなると、介護状態に近づくのが早くなったり、認知症になる確率が高まるということです。

 私の場合は息子とのコミュニケーション、非常勤講師としての職場でのコミュニケーション、旅行先でのちょっとしたコミュニケーションのほかに、こういったブログを書くことによって、コメントをいただいたりもするので、そのやり取りも大きいなと感じています。

 この先息子が独立し、別の場所で暮らすことになれば、私は一人暮らし。そのとき社会とのつながりをどのように維持するか。高齢者一人ひとりが考え、あらかじめ対策を採る必要がある問題だと思います。


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