体内時計の活用

就寝時間直前にはリラックスタイムを(2012.4.30)

 私は以前も書きましたが、夜はだいたい10時半前後に寝て、朝は6時から6時半に起きるという習慣が根付いています。睡眠時間が8時間近くあるのは長すぎるのでは、という方もいると思いますが、小学校以前から喘息やアトピーに悩まされ、就職後は高血圧の投薬を受けている身としては、睡眠時間だけは確保しよう、と自然に思うようになって、それが習慣となっています。

 というわけで、ほぼ1年中この時間帯で生活をしていますが、希に例えば借りてきたDVDが面白かったり、本を読んでいて寝るのが12時近くになることもあります。しかしこうゆうときも不思議なことに朝は6時半頃目が覚めます。

 また私は毎年夏にハワイに行くことが習慣化しているのですが、ハワイとの時差は5時間(正確には19時間)あります。

 従って日本時間の夜10時はハワイ時間の朝方3時となります。日本からハワイに向かう便はだいたい夜8時から9時に離陸し、7時間ぐらいでハワイに到着します。

 すると到着は日本時間で3時から4時の早朝と言うことになりますが、ハワイでは朝の8時から9時となり、ハワイでの生活にはちょうど良い時間帯に到着するわけですが、到着日は睡眠不足といわゆる時差ボケに悩まされます。

 初日の夜は11時頃寝ますが、これは日本時間では夕方の6時です。従ってなかなか寝付けません。到着後の睡眠不足を補おうと昼寝でもすると、この兆候は一層激しくなります。

 ところがハワイで3日間ぐらい生活すると、いつの間にか日本と同じように夜10時半に寝て、朝は6時半頃起きるという習慣に戻っています。

 いったいどこでどのような生理的変化があって、体の状態が変わるのか本当に不思議ですが、どうやらいろいろ調べてみると、朝日の作用が大きいみたいですね。

 つまり人間にしろ動物にしろ、朝の陽の光を浴びることによって体内時計が修正され、1日24時間の活動状況を維持するようです。

 まあこれは考えてみれば当たり前の話かもしれません。つまり昔は照明などありませんでしたらから、日が沈めば寝てしまい、朝の光と共に目を覚ますことによって狩猟活動ができたわけです。

 もし人間が狩猟を始めた時期に、朝起きられないなんていう悩みを抱えた人間がいたら、それは食べ物を得られない、すなわち生きていけないということに直結します。 

 しかしいくらなんでも現代人が日没の夜6時前後に寝るわけにはいかないと思いますので、10時を過ぎるのはやむを得ないと思います。ただ寝る直前まで頭を使うようなことは避けた方がよいのは間違いなさそうで、その意味でお風呂に入ったり音楽を聴いてリラックスすることが重要なんだと思います。


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