眠りこむ瞬間はどんな状態か

眠る瞬間(2012.5.4)

 睡眠に至るためには体温の低下が必要と書きました。そのために寝具(シーツ、敷き布団、上掛け、汗取りパッド、枕等)やパジャマの質を考慮する必要があるのではないかと書きました。

 しかし外的環境をいくら改善してもなかなか眠りが訪れないということに悩んでいる人は多いみたいです。自分の経験からすると主たる原因はストレスと運動不足ではないかと思えるので、本来ならこのストレスをなくすのが一番良い方法だとお思いますが、なかなかそううまくいかないからストレスになるわけです。

 そこで視点を少し変えて、眠る瞬間の生理的な動きはどうなっているのかなと考えてみました。

 以前ちょっと書きましたが、目をつぶった状態でも、見ようという意識を働かせるとまぶたの裏側?と思える部分に様々な模様が現れたりするのを見ることが出来ます。

 当然これは目はつぶっていても眠ってはいない状況で、まぶたが落ちているだけです。この状態から眠ろうとすると、不思議なことにまぶたの裏に見えていた模様を見ているという意識がなくなります。

 この時の眼球の位置ですが、どうやら上を向くようですね。つまり熟睡している人のまぶたをひっくり返すと白目が見えると言うことです。 (子供が寝ているときなど、薄目を開けているときがありますが、この時白目が見えます)

 で目というか眼球がこの位置に来ると、視神経からの刺激がブロックされて何も見ていない状態になるような気がします。

 この段階は、眠ろうとしている段階ですがまだ寝ていません。この段階でも思考力は残っていますので、ここで何か一つのことを考え続けると「眠れる」という説がありますね。「羊が1匹、2匹・・・」と数える方法です。

 しかし眠れないときにこれをやると、本当に真剣に数を数え始めてしまい、脳が活発に活動し更に眠れなくなるような気がします。実際小さい頃眠れないときにこれをやって5000ぐらい数えても眠れず困った思い出があります。

 眠れるときは、1から初めて100ぐらい行ったとき、もうすでいくつ進んだか分からなくなっていて、「あれ?いま85まで数えたかな?」なんて思いながら、また80から数え直し、その内またアレいくつまで数えたっけ、なんて思っている内に寝てしまいます。

 これを真剣に1,2,3と意識して数えると間違いなく眠れなくなります。それだけ数の勘定に集中しているわけですね。逆に言うと集中しなければいいと言うことになります。

 つまり意識を解放すると言うことでしょうか。思考が流れていくのをそのまま意識しないで流しっぱなしにするという感じでしょうか。これによって、眠ろうとしているという意識も少しずつ消えていつの間にか寝てしまう、という段階を経て眠るような気がします。

 つまり考えているのか、夢を見ているのか分からない状態で、脳が勝手に動いているという感じですね。これは短時間の昼寝なんかの時に時々体験できます。  



眠りに至る工夫


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