ラクッコピコリンとラクチュコピクリン(2012.5.10)
眠りに役立つ食べ物を調べていたら、「ラクッコピコリン」という物質名が出てきました。レタスに含まれていると書いてあるブログもありましたので、それなら夕食時にレタスのサラダを食べればいいのではないかと考え、さらに調べてみると・・・・。
なんと「ラクッコピコリン」というのは5年前ぐらいのテレビ番組で取り上げられたものの、番組の情報そのものに疑問点がある上、この物質名もディレクターが間違えて使っていたものを、そのまま放送してしまったものであるということが分かりました。
しかしその放送を信じた方の中に、それをそのままブログで紹介している方もいるようで、それが私の目にとまったというわけです。
これが怪しい名前であると私が判断した根拠は、「この世に存在しないラクッコピコリン・・・」という文章を読んだからです。
なかなかネット上で真偽を判定するのは難しいのですが、この場合はどうやら「ラクチュコピクリン」という名称が正しいようで、これは新鮮なレタスを切ったとき、茎からにじみ出る白い乳液状の液体のようです。
私は自身のアトピー防止のため、家庭菜園を作っていますが、ここでレタスも植えています。確かに根元で切った直後のレタスの茎からは上記の白い溶液がにじみ出てきますので、これを新鮮さの目安にしています。
どうしてもスーパーでレタスを買わなくてはいけないときは、この根元を見るのですが、白い乳液状物質がにじみ出ているようなレタスには滅多にお目にかかれません。
ただこのラクチュコピクリンに鎮静、催眠促進効果があると言うことはウィキペディアにも書かれています。従ってレタスを食べれば若干の効果がありそうに思えますが、数枚の葉っぱを食べて、その中にいったいどのくらいのラクチュコピクリンが含まれるのか、と言うことはよく分かりません。(普通レタスサラダを作るときに使用するのは、外側の葉1枚ぐらいで充分な量です)
ちなみに上記のリンク先の記事では、ラクチュコピクリンの影響かどうかは分かりませんが、強い眠気を催すのは「ワイルドレタス」という植物で、これはサラダレタスとはまったく違う植物だと書かれています。
そこで試しにワイルドレタスで検索してみると、ウィキペディアにその写真や絵が出ていましたが、なんか「アザミ」のような植物ですね。
そこで実際に売られているのかなと思って調べてみると、何だか怪しげなページが一杯出てきます。催眠、鎮静効果を狙っての事だと思いますが、眠ると言うより強壮剤のような印象を受ける商品が多いです。
アマゾンや楽天でも売られている事が分かりましたが、紹介するのは控えます。