浅い睡眠が続くときはストレスが多いとき

睡眠時間はストレスのバロメーター(2013.1.3)

 夜、眠りたいのにいろいろ気になることがあって眠れない。一方、やっと眠れたと思ったら、嫌な夢をいっぱいみたりして、寝汗をかいたり、夜中に飛び起きたり、朝早い時間に目が醒めて眠れなくなってしまう。

 どちらも本当に嫌な症状ですが、正直なところ、一度そうなってしまうとなかなか改善できないようです。

 私の場合は、このブログを書くきっかけになった症状が、上の症状に該当します。寝ようとすると、明日の仕事の内容や家出やらなければならないこと、さらに将来への不安、さらにさらにとりとめのないことが次から次へと頭の中に浮かび、なかなか寝付けないと言うことがありました。

 アルコールを多めに飲めば、寝付きだけは多少改善されましたが、今度は夜半からの眠りが浅くなり、上に書いたような症状が出ます。

 医者に処方してもらった導眠剤を飲んだときは少し眠れる感じなりましたが、習慣化するのが嫌で、なるべく飲まないようにしていました。

 一方そういった眠りの浅い状態が長期間続くと、意識的には「それが当たり前なんだ」という、順応する心も働くようです。つまり寝付きは悪い、眠りは浅い、朝は早く起きる、と言うのがある意味習慣化してしまい、「年を取れば誰でも似たような状態になるのかも」と自分で自分を言いくるめるような心理状態にもなりました。

 しかしやがて悪夢の度合いが強くなり、にっちもさっちもいかないような変な夢を見て深夜に飛び起きると、心臓はバクバク波打ち、体は寝汗をかいていて、不安になって血圧を測れば180/110と言うような、それまで経験したことのないような数字が表示され、その数字を見てますます不安になって眠れなくなる、と言う事態に発展し、ようやく「これはいかん。このままでは倒れる」という理性が働くようになり、解決に向けていろいろ調べ、また医者にも相談をしたりしました。

 結果的には、自律神経失調症とか男の更年期障害とか統合失調症とか、まあはっきりしない精神症状に分類されるみたいで、心療内科に行ってみようかと近くの医者を探したこともあります。

 結果的に心療内科にはかからず、私がとった選択肢は早期退職でしたが、昨年末にも鬱状態で休職した教員の数が多いという記事が出ていたように、私自身も上記の病名に軽い鬱状態が加わっていたのかなと思っています。

 振り返ってみれば原因は明らかで、妻の病死、責任ある過大な仕事、日々の家事、将来への不安、自分の体力への不安等が複雑に絡み合い、徐々に精神を蝕んでいたように思います。

 解決の糸口になったのは、早期退職による仕事からの解放、家計簿をつけて将来への不安を具体的に把握したこと、退職したことによって家事に割ける時間が多くなり、余裕が出来たこと、退職後に明らかに体調が変わったこと等々が積み重なり、その後は睡眠時間も以前のように確保でき、平穏な日々を過ごしています。

 その意味では、あの時期は暴風雨に巻きこまれ、難破しそうになっていた船から、命からがら必死の思いで脱出。たどり着いたところは、今の所南国の楽園に思える、ということです。

 しかし安穏としていると、今度はインフレの嵐に島自体が飲み込まれそうなので、これからは防衛体制も作らなくてはいけないなと感じています。


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