法医学関連の医師が不足

原因不明の突然死が増えている?(2015.6.7)

数日前にNHKがクローズアップ現代で「突然死が増えて、死因解明が追いつかない」という特集をやっていました。

 この題名の予告を見て、てっきり原因不明の突然死が増えているので現場は混乱している。突然死の原因は何か?ということを究明する特集だと思って録画予約。

 昨晩ようやくそれを見る時間がありました。すると私の勘違いがすぐに判明。どうやら原因不明で亡くなった方の原因を探るための法医学関連の医師が不足しているという特集でした。

 つまり原因不明がテーマなのではなく、医師不足がテーマだったということです。別にそれはそれでしょうがないと思いますが、確かに番組を見る限り医師不足は深刻なようです。

 つい先日も新聞報道で、団塊の世代が高齢になったとき、首都圏の病院はそういった入院患者で溢れ、それ以外の人が充分な医療を受けられない可能性があるということが指摘され、地方の病院ならまだ余裕があるということでした。

 都市部への一極集中を避けるための政府の意図的な誘導ではないかと思えなくも無いのですが、確かに都市部には高齢者も多数いますから、その人たちが入院する事態になれば、それに続く私のような、今現在50代後半から60代前半の人たちは、入院しようと思っても空きベッドが無いという事態になりそうです。

 そう考えたら、早めに医療機関が整っている海外に移住するのも一つの考えだなということは別のブログに書きました。

 それはそれとして、個人的にこの番組の題名に関心があったのは、原因不明の突然死は本当に増えているのか?ということです。

 ウィキペディアで突然死の原因を見てみると、心疾患、消化器疾患、脳疾患に大別されていますが、それ以外の原因の方が多いような書き方です。

 番組中でも説明していましたが、要するに一人で生活している人が増えることによって、誰も知らないうちにこの世を去るという現象が増えているということのようです。

 後になって亡くなっているのが分かったということで、確かにその場合は原因究明が難しいように感じます。しかし立場を変えると、特に苦しむことなく突然死を迎えることになれば(いわゆるぽっくり病)、これほど理想的な最後はないようにも思えます。

 私の母親も言っていましたが、延命治療と称して体中に管を通されて生きながらえるのは避けたいなと私は思っています。しかし実際にそういう立場になったら、管を通してでも生きたいと思うかもしれません。

 このあたりはひじょうに難しい判断だと思いますが、少なくとも自分で選択できれば良いなと思っています。



健康不安を煽るCM


人生の最後


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